法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

時代を超えて伝わる文献

(1)空海

1ヶ月ほど前に弘法大師空海について書かれた本を読んで改めて興味を持ったので、このところ連続して空海関連の本を借りています。

空海はおよそ1200年前の平安時代初期に活躍した僧侶で、真言宗の開祖です。真言宗は私には難しくて名前しか知らないに等しい状態ですが、空海についての本をいくつか読むうちに、実は空海についても名前しか知らないに等しい状態だったことに気付きました。。

空海はわずかな活動期間の中で大変な業績をたくさん残されました。ところがあまりに偉大すぎて、空海の跡を継ぐことは、空海の弟子といえども大変難しかったようです。やがて「弘法大師信仰」を中心とした宗派へと変化していくことは避けがたいことだったのかもしれません。しかしそのおかげで、空海の著作や儀式・法具が現代まで大切に伝えられてきたという見方もできるように思います。


(2)道元

思い出してみると、道元が伝えた仏法も、代を経て曹洞宗と名乗るようになり、密教的な要素を取り入れて広まっていきました。時代とともに変遷したことで、道元の著作が現代まで大切に伝えられてきたという見方ができるようにも思います。

時代にあわせて変遷していくことは、宗祖の著作等を後世に伝えるという観点からは、非常に重要なことなのかもしれません。


(3)勝手解釈

空海の著作も道元の著作も、その他あらゆる仏典も、私には難しすぎてとても理解できそうにありません。しかし、その断片に触れる機会が遺されているのは、とてもありがたいことだと思っています。

目にする機会のある断片を、門外漢の立場から勝手解釈していく作業はとても楽しいです。