法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

人事は人物を表す

(1)指標

私は自他ともに認める常識のない人なので、世間で一般的な人物評価指標があまりわかりません。限られた経験からすると、次のような指標があるように思います。

  1. 常識に従順であることが重視される。常識から外れた項目があると評価が大きく下がる。常識に適合していれば、質は問われない。

  2. 威勢よく頑張っている人は高く評価される。質は問われない。

  3. 属性(経歴・肩書・血筋など)が重視される。

  4. 派閥(親分・師匠など)が重視される。

そのため、二十歳前後までは学歴と就職先が重視され、二十歳前後以降は(能力を高めるよりも)社会常識と空元気を身に付けることが重視されるのではないかと思います。

※中身が軽視されるのは私にとっては朗報ですが、社会常識と空元気が重視されるのは私にとっては悲報です…


(2)類友

具体的にどの指標を重視するかは、人それぞれだと思います。

その違いは、どのような人をリーダーに選ぶか、どのような人をメンバーに選ぶか、などの人事面に現れやすいのではないかと思います。そこで、そのような視点から人事に注目すると、一人一人の人物評価の指標を推測しやすいのではないかと思います。

例えば、中身を軽視して空元気だけで世渡りしようと考えている人がリーダーになると、同じような考え方の人ばかりが重用されて、中身を重視したい人は去っていくことと思います。

逆に、中身で勝負しようと考えている人がリーダーになると、中身のある人だけが重用されて、中身を軽視する人は去っていくことと思います。

どちらも極端な例ではありますが、まさに「類は友を呼ぶ」の世界だと思います。

また、議論の仕方も、メンバーの考え方によって大きく異なるのではないかと思います。例えば、密室談合を重視する人たちもいれば、オープンな議論を重視する人たちもいると思います。

空気感も、グループによって全然違うのではないかと思います。

「名は体を表す」という言葉があるように、「人事は人物を表す」という言葉があってもよいのではないかと思います。