法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

空腹感とつきあう

(1)体からの信号

食べすぎた翌朝はお腹が空きます。食べられるうちにたくさん食べておきたいと体が判断して、胃腸が活動準備完了となったことを知らせてくれているのではないかと思います。進化の過程で身に付けた、食料調達が容易ではなかった時代の名残ではないかと思います。

現代日本では食べ物が有り余っています。いつでもどこでも好きなだけ食べることができます。飽食の時代に、胃腸から空腹信号が上がってくるたびに食べていると、胃腸は疲れ果ててしまうのではないかと思います。まさに、大量生産・大量消費・大量廃棄の時代を象徴する食べ方だと思います。

日々の暮らしの中で、体からは様々な信号が上がってきます。緊急事態を告げる信号もあれば、休息が必要なことを告げる信号、活動準備完了を告げる信号もあります。それぞれの信号の意図を理解して、心身の自然な営みを大切にしながら暮らしていきたいと思います。


(2)空腹感

ところで、体からの空腹信号には何種類かあるように思います。

  1. まずは、食事の時間になったときに感じる空腹感です。体が食事を求めているというよりも、生活習慣からくる空腹感ですので、たまに無視しても健康上の問題が発生することはありません(例えば、仕事が忙しくてお昼ご飯を抜いても、何の問題もありません)。もしかしたら、胃腸が活動準備完了になったことを告げる信号を空腹感として感じているのかもしれません。

  2. 次は、小腹が空いたときに感じる空腹感です。たくさん食べて胃腸が消化で忙しくなったあと、再び受け入れ可能になったときに感じるのではないかと思います。間食や夜食のきっかけになることが多いのではないかと思います。無視しても健康上の問題が発生することはありません。これも、胃腸が活動準備完了になったことを告げる信号を空腹感として感じているのではないかと思います。

  3. もうひとつ、胃が鳴るときに感じる空腹感です。胃の消化活動が終わって、内容物を腸に送り出すときに、内容物の状態によっては音がすることがあるそうです。無視しても健康上の問題が発生することはありません。

  4. それから、血糖値が下がったときに感じる空腹感です。食料が十分にはなかった時代には、血糖値が大きく揺れるのは当たり前だったのではないかと思います。そのため、どんな血糖値でもそれなりに元気に活動できる体の使い方を知っていたのではないかと思います。ただし、常に血糖値が低めなので、常に空腹感を感じていたかもしれません。ところが、飽食の時代には血糖値が常に高水準にあります。そのため、少しでも下がると、適切な体の使い方がわからなくなって、フルパワーで動いてめまいがしたり、場合によっては倒れたりするのではないかと思います。そこで、血糖値がいつもより下がって、体の勝手が変わったときに、空腹感を感じるのではないかと思います。

私の経験の中からすぐに思い出せたのはこの4つですが、他にもあるのではないかと思います。

一旦空腹感を感じると、心の中で反響して、空腹感が増幅されることが多いように思います。心の中で反響させなければ、空腹感は大概すぐに消えていきます。

肉体が必要とする食事と、上述の空腹信号は、直接はリンクしてないように思います。肉体が求める食事さえしていれば、空腹信号は気にしなくても問題ないと思います。