法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

チャリ散歩と理解スタイル

(1)自転車で遠出(チャリ散歩)

私は時々、自転車での遠出を楽しんでいます。もちろん、健康な人から見るとたいした距離ではありません。電動アシスト自転車で、できるだけアップダウンのあるコースを選んでいるので、私なりの遠出を楽しむことができています。

私は心身に様々な上限値を抱えています。そのため基本的には、上り坂は(モーターの力を借りながら)歩くより少し早い程度で、下り坂では(加速しないで)下るにまかせて、走るようにしています。ただし、周りの人の邪魔になりそうな場合などに例外的に速めに走ることがあります。体力や筋力を温存するような走り方をしているからこそ、遠出コースを走り切ることができています。上り坂をゆっくり上がっても、下り坂を上手に使うことで、平均速度をかなり上げることができます。

人間は水袋でもあるそうです。ペダルを漕ぐと、足腰が変形して強制的に血流が発生して、間接的に全身の血行が促進されるのではないかと思います。そして身体中の血液の淀みが解消されやすくなるのではないかと期待しています。自転車での遠出のあとはどうしても疲労が残りますが、大きな爽快感も味わえます。きっと健康にはプラスになっているんだろうなと思って続けています。


(2)元気?

自転車で遠出を楽しんでいると言うと、「元気がありあまっている」と思われることがあるようです。もしかしたら、ロードバイクで遠出を楽しんでいる人たちのことを想像されるのかもしれません。

しかし実際には、傍目にはヤル気の「ヤ」の字もなさそうに見えるような、ダラっとした走り方をしています。自転車乗りの走り方とは対極にあるような走り方をしています。

仮にそんな説明をしても、なかなか信じてもらえないのではないかと思います。もしも逆の立場であれば、私もロードバイクの自転車乗りを想像すると思うからです。納得してもらえる説明方法を見つけるのは難しそうです。。

今朝もある方とそんな話になって…、理解していただけず、怪訝な顔をされただけでした。。


(3)リハビリと工夫

リハビリを長らく続けているので、今の脳と体をどんな風に使えば日常生活を無理なくこなせるかは、だいぶんわかっています。また、作文・読書については重点的にリハビリしているので、ほかの脳力に比べると随分と回復しています。

電動アシスト自転車についても、これまでの1年以上の経験のお蔭で、どんな乗り方をすれば遠出ができるかすぐに見つけることができました。そして経験を重ねて、遠出の乗り方をブラッシュアップしています。

こんな風に工夫を重ねて暮らしを便利にしていくことは、私にとってはとても楽しいことです。しかし、工夫を重ねるば重ねるほど、誤解を生みやすくなっているようにも思います…

例えば、リハビリも工夫もしてないことは今もって苦手ですし(と言うより、できませんし)、聴覚情報処理障害っぽい症状も残っていてます(=ゆっくりでないと聞き取れません)。しかし、初対面の人には簡単には信じてもらえないかもしれません。おそらく初めて聞くと荒唐無稽に聞こえるでしょうし、あまり聞き取れないと主張している人がそこそこ会話しているからです(実際には工夫を重ねて聞き取れない情報を補完しているからこそ会話できているのですが…)。

これからも、リハビリや工夫が進めば進むほど、暮らしは楽になる一方で、誤解も大きくなるかもしれません。これはきっと仕方ないことですよね。


(4)誤解

私は変な人を長年やっているので、よく誤解されます。誤解にいたるパターンで一番多いのは、こんな感じです。(前述の自転車の遠出を例にします)

例えば私が「最近、自転車で遠出を楽しんでいるんですよ」と言ったとします。

相手の方は、ロードバイクやマウンテンバイクに乗ってるマッチョな自転車乗りをイメージするようです。それ以降は、何を言ってもマッチョな自転車乗りのイメージの範囲で理解しようとするようです。そのため例えば、「体が頑丈なんですね」のような言葉が返ってきます。

そこで私が、「いえいえ、健康でないから、健康回復のために乗ってるんですよ」「ゆっくりゆっくり走ってるんですよ」と言っても、もはや理解の彼方のようです。マッチョな自転車乗りのイメージから脱出してもらう方法を、残念ながら私は知りません。

なぜこうなるかというと、私の話をちょっと聞いた瞬間に、ご自身の知識を探って、イメージを膨らませるのではないかな…と思います。そして、それを前提に話をされるのではないかと思います。ところが私は、説明的な詳述するような話し方しかできません。例えば「これこれこんな理由で、こんな工夫をして、ゆっくりゆったり走ってます」のような話をしてしまいます。すると、相手の方は頭の中のイメージと私の話がマッチしないので混乱されてしまいます。

ですからひょっとしたら、私がお話しすべきは、まずは相手の方のイメージを修正するところからかもしれません。例えば、「健康回復のためにウォーキングする人がいるように、私は健康回復のために自転車に乗ってるんですよ」と連想しやすい形で言えばよいのかもしれません。そうやってイメージを切り替えてもらってから細かい話をすると、話が通じやすくなるのかもしれません。(まだ試したことがないので、まったくの想像ですが…)


(5)理解スタイル

私は、何かを理解するときは、まずは知りうる事実をできるだけたくさん並べて、事実全体を見渡しながら全体の構造を抽出して、全体像を頭の中に組み立てていきます。そしてそこをスタート地点として、自分なりに理解を深めたり、勉強を重ねたり、工夫を重ねたりします。私にとってはこれが普通なので、世間の人もみなさん同じようにされていると、ついつい思ってしまいます。

しかし、そうではなさそうです。話をちょっと聞いて頭の中にイメージを組み立てて、そのイメージを元に話を聞くスタイルを取る方がいらっしゃるようです。(どのくらいの割合かはわかりません)

理解するためのスタイルが、ある意味で真逆なので、話が噛み合いにくいのかもしれません。相手の理解スタイルに合わせてお伝えできるようになると、誤解が少なくなるのかもしれません。(今の私には相当難しそうですが…)