法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

愛あふれる社会と小国連邦

(1)4種類

昨日 8/25(水) も書いたように、私がこれまで見聞きした人々の行動を分類すると、たいがい3種類になります。例えば昨日は、(1) 従順な人、(2) 威圧する人、(3) 探求する人、でした。

この分類は、あくまでも私の視線で分類したものです。そのため、私の視界に入らない言動については、対象外となってしまいます。例えば、純粋な愛に基づく言動は、私の視界には入らないようです。(私の心が大きく汚れているためです…)

純粋な愛をお持ちの方の心模様は私には想像もつきませんが、それでも敢えて想像してみると、、前述の3種類の分類は、(1) 協力する人、(2) 先導する人、(3) 智慧の人、のように見えているかもしれません。また、(4) 愛の人、の存在も見えていることと思います。

それらの共通パラメータとして、「純粋性」もあるのではないかと思います。「純粋性」が高いほど公正で自己否定の心が小さく、「純粋性」が低いほど自己中心的で自己否定の心が大きくなるのではないかと思います。(すなわち、本節冒頭の私の分類は、私の純粋性が低いからこその分類ではないかと思います)

前述の通り、この4分類は現時点では私の想像上のものなので、普段の議論では用いません。

しかし以下では特別に、この4分類に基づいて作文します。繰り返しになりますが、(1) 協力する人、(2) 先導する人、(3) 智慧の人、(4) 愛の人、の4分類と、共通パラメータの「純粋性」です。


(2)親分子分関係

さて、私のこれまでの経験からすると、日本人に圧倒的に多いのは (1) 協力する人、次に多いのが (2) 先導する人、ではないかと思います。

また、日本では親分子分関係が好まれる傾向にあるように思います。その際、親分役を (2) 先導する人が担い、子分役を (1) 協力する人が担うことが多いのではないかと思います。親分子分関係においては、親分は大きな権限を有すると同時に、子分に食い扶持を与える義務を負うのではないかと思います。逆に、子分は親分に誠実に協力する義務を負うことで、食い扶持を得るのではないかと思います。

例えば、昭和期の終身雇用制度は親分子分関係のひとつの現れ方ではないかと思います。欧米の「ノブレス・オブリージュ」に対応する規範が、日本の親分子分関係には(本来は)内包されているのではないかと思います(ただし、親分が愛あふれる人物であることを前提とした話です)。


(3)拡大と崩壊

しかし、現実には子分全員に食い扶持を与えることは至難の業だったのではないかと思います。財政にゆとりがある時期(景気がよい時代)には大盤振る舞いできたでしょうが、財政が厳しくなると(不景気になると)色々と理由をつけて大鉈が振われたのではないかと思います。

例えば、高度経済成長期には終身雇用制度で多数の子分の面倒を見ることができていた企業でも、バブル崩壊を機にリストラを行わざるを得なかったところは多かったのではないかと思います…

いわゆる「55年体制」では、与党(自民党)が親分目線、野党(社会党ほか)が子分目線で政策を議論することでバランスを取っていたのではないかと思います。ところが小選挙区導入により、親分目線の議員の割合が高まり、やがて上から目線の議員の割合が高まってしまいました。その結果、政府は「大親分」目線へと大きく舵を切り、子分目線が政策に反映される機会は激減してしまったのではないかと思います。そして現在の日本があるのではないかと思います。


(4)小国連邦

現代でも、親分子分関係を好む人は多いのではないかと思います。

高度経済成長期を経験した人たちは、日本株式会社の再来を望んでいるかもしれません。しかし当時とは国内外の状況が大きく異なるため、現代に再来させるのは極めて難しいと思います。

政府は大企業優先に大きく舵を切ってしまったように思います。政府が主導する親分子分関係は、政官財のトップクラスの人たち限定となってしまったかのようです(いわゆる上級国民限定)。一般庶民に与えられるのは、ひょっとしたらガス抜きのアドバルーンくらいかもしれません…

政府が考える親分子分関係の中に一般庶民が含まれていないのであれば、一般庶民は自分たちで親分子分関係を構築するしかないのではないかと思います。例えば、、地域の特性に応じて小藩から旧村くらいの規模で親分子分関係の小国を作って、実質的に日本を小国の連邦にしてしまう。現在の政府にも議員にも期待せず、自分たちで政治家を立てる。小国が推薦する政治家ばかりが当選するようになったら、政府・行政も変わらざるをえないのではないかと思います。


(5)おわりに

以上、親分が愛の人であることを前提に、想像を膨らませてみました。高度経済成長期の国家規模の親分子分関係の再構築はもはや難しいので、地域ごとに親分子分関係の小国を作って、日本を小国の連邦にした方がよいのではないかな…という趣旨の妄想となりました。

私自身は親分子分関係の中で生きていく自信がありませんが(笑)、日本の多くの人が暮らしやすいと感じる社会を構築しやすいのではないかと思います。成功の鍵は、親分が愛あふれる人であること、そして世の中が愛あふれる社会であること、だと思います。