法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

アナスタシア・ロシアの響きわたる杉シリーズ

(1)アナスタシア

アナスタシア・ロシアの響きわたる杉シリーズを読みました。

ロシアの起業家がシベリアでうら若き覚者アナスタシアに出会い、生き方を変え、体験記を10巻まで出版しました。大地とともに暮らし、平和な心を持ち、創造の喜びに満たされて生きる。喩えるなら現代版「エデンの園」の提案です。ロシアのダーチャ(郊外の別荘付き家庭菜園)の延長線上にあるような提案でした。ロシアでは大ベストセラーとなり、各国で翻訳書が出版されています。

私にとってはアヒンサー(非暴力)について、実話を通して理解を深めることのできる本でもありました。それ以外にも様々なテーマについて語られています。アナスタシアの視点は、現代人の視点とは角度が大きく異なるため、大変申し訳ありませんが私の表現力では内容を上手に伝えることができません。敢えて喩えるなら、賢者の言葉ではなく、覚者が語っているような本でした。しかも、とても親しみやすい覚者です。

残念ながら、私の拙い読解力では表面的にしか理解できてないと思います。繰り返し読みたいシリーズのひとつとなりました。


(2)シリーズについて

著者の名前はウラジーミル・メグレ(1950年7月23日ウクライナ生まれの男性)、覚者の名前はアナスタシア(1968年シベリアのタイガ生まれの女性)です。

著者がアナスタシアの元を初めて訪れたのは1995年のことだそうです。時代的には、1991年末にソビエト連邦が崩壊してCIS(独立国家共同体)に変わり、ロシアがまだ混乱期にあった頃のことです。わずか3日間の滞在で起業家だった著者の心境が大きく変わり、大きな事業を降りて著述家となりました。著述家としては無名だった著者の本を熱烈な読者が応援して、あれよあれよという間にベストセラーになったそうです。

原著(ロシア語)の第1巻が出版されたのは1996年で、2010年までに第10巻までが出版されています。まずロシアで大ベストセラーとなり、各国で翻訳書が出版されています。日本語訳は2012年から順に出版され、現在第8巻(上)までの8冊が出版されています。

アナスタシアはギリシア語の「復活」を意味する言葉に由来する名前だそうですロシアにはアナスタシアを名前に持つ女性はとても多いそうです。「エデンの園」の「復活」を提案するアナスタシア。とても象徴的な名前だと思います。