(1)リハビリ作文
文章を書くリハビリとして、毎日作文を書いています。
発症直後は数十文字の文章を書くことすら簡単なことではありませんでした。しかし、リハビリ作文をコツコツと続けてきたお蔭で、ありがたいことに一年余り前から作文能力が急速に伸びています。
私は口頭での説明能力が低いので、用件はお手紙に書いて持っていくことが多いです。以前はお手紙を書くことすら四苦八苦してましたが、最近はだいぶん楽に書けるようになりました。お蔭でお手紙を書いて持っていく機会も増えました。
(2)嬉しい悲鳴
その一方で、嬉しい悲鳴も上げなくてはいけなくなりました。
毎日の作文をリハビリとして有意義なものにするためには、文章量を増やさなくてはいけなくなったからです。日々の出来事だけでは文章量が足りないので、作文のテーマを日替わりで選ばないといけなくなりました。
ところが私は「視野狭窄」ならぬ「思野狭窄」なので、顕在意識の思考力で作文のテーマをあれこれ考えることがほとんどできません。
そのため、潜在意識から湧き上がってくることをテーマに選ぶことが多いです。その日感じたことだったり、潜在意識の中でしばらく醗酵させたものだったりなど、内容はさまざまです。いずれにしてもテーマ選びは潜在意識まかせです。
(3)学びの機会
それを文章に書き出して推敲していると、そのテーマについて改めて俯瞰的に見ることができるので、新たな発見につながることがよくあります。たまに図に描き出すことがあるのですが、視覚化することで理解がさらに深まります。
潜在意識から湧き上がってくるテーマについて、あらかじめおおよその流れを把握してから書き始めることもあれば、とりあえず湧き上がってくるままに書き進めることもあります。後者のパターンの方が、思わぬ展開を経て思わぬ結論に至ることが多く、学びが大きいです。(顕在意識からの干渉が少ないからだと思います)
(4)作文の効能
毎日の作文の一番の目的は、言うまでもなく作文能力のリハビリです。
ところが最近は、前述の通りリハビリ作文を通して様々なことを学んで、新たな視点を得ることがよくあります。そんなこんなで私にとってのリハビリ作文の位置付けが少しずつ変わりつつあります。
毎日の作文は、文章能力のリハビリであると同時に、学びの場でもあり、またエッセイを書く練習でもあります。リハビリであることを意識せずに楽しめるので、とてもよい傾向だと思います。