法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

電子書籍と紙の本

(1)電子書籍

3ヶ月ほど前から Amazon Kindle Unlimited を利用して電子書籍を読むようになりました。最初は「紙の本の方が読みやすいなぁ」と思っていたのですが、わずか3ヶ月余りで「電子書籍は読みやすいなぁ」と思うようになりました。

一番の理由は、手に持たなくてもよいことです。パソコンの画面で読んでいるので、椅子に座って胡座をかいて、手を足の上に乗せて、頭を少しだけ前に傾けた姿勢で読むことができます。手を使うのはページをめくるときくらいです。ちょうど座禅か瞑想をしているかのようなリラックスした姿勢で読むことができます。

それに対して紙の本を読むときは、本を手で支えながら、頭をだいぶん前に傾けないといけません。また、照明にも気をつけないといけません。以前はそれが当たり前だと思っていたのですが、電子書籍を読むようになってから、ちょっと面倒に感じるようになりました。

二番目の理由は、iMac のディスプレーの解像度が十分に高いからだと思います。目に優しいので長時間読んでも疲れません。画面サイズも十分に大きいので、ページをめくる頻度は高くありません。紙の本と同じくらい快適に読むことができます。

三番目の理由は、図書館に行かなくてもよいところです。自宅で椅子に座ったまま、読みたい分野の本を探して、その場ですぐに読むことができます。あっ、これは読みやすさというよりも、便利さですね。

そのような訳で、通読するなら電子書籍、と思うようになりました。


(2)紙の本

しかし、紙の本は使い慣れているだけに、便利なところは多いです。

例えば、紙の本であれば「○○については、たしかあの辺りに書いてあった」と物理的な位置で思い出すことができますが、電子書籍では書いてあった場所はなかなか思い出せません。検索機能はありますが、特徴的な単語を思い出せない場合は、たくさんの検索結果の中から探さないといけなくなります。

また、紙の本であれば参照したい他のページに指か栞をはさんでチラチラ見ながら本文を読み進めることは簡単ですが、電子書籍ではページを行ったり来たりすることにまだ慣れてません。(電子しおりが上手に使えるようになると、行き来が楽になるかもしれません)

紙の本であれば机の上に読みたい順に積んでおくことができますが、電子書籍はアプリが決めた順(最近読んだ順番)に並ぶので、うっかりすると読もうと思っていた本が埋もれてしまうことがあります。

そのような訳で、あちこち参照しながら読むなら紙の本の方が便利だと思います。例えばじっくり勉強するための本や、大きな図表が多い本です。


(3)使い分け

幼い頃から慣れ親しんだ紙の本と、使い始めたばかりの電子書籍。今は紙の本の方が気持ちが落ち着きますが、電子書籍の便利さも少しずつわかるようになってきました。

きっと時間とともに電子書籍にさらに慣れて、電子書籍ならではの便利さをいっぱい見つけていくことと思います。また、年月とともに電子書籍システムもどんどん便利になっていくことと思います。それと同時に、紙の本のよさをしみじみと再発見できるのではないかと思います。

いまは、紙の書籍でないと入手できない本はたくさんあります。逆に、電子書籍だからこそ入手しやすい本もたくさんあります。図書館と電子書籍を上手に使い分けたいと思います。