法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

反芻動物の四つの胃

子供の頃に聞いた話によると、牛には胃が4つあって、食べたものを一旦胃に収めたあと、再び口に戻してムシャムシャと噛むそうです。

最近知ったのですが、このような食べ方をする動物は牛だけではないそうです。まとめて「反芻動物(はんすう・どうぶつ)」と呼ぶそうです。反芻動物の胃は牛と同じく4つあるそうです。

Wikipedia によると、反芻動物には、ウシ・ヤギ・ヒツジ・キリン・バイソン・シカ・ヌー・アンテロープ(以上は反芻亜目)・ラクダ・ラマ(ラクダ亜目)が含まれるそうです。また、ラクダ・キリンなど、第三胃と第四胃の区別がはっきりしない動物は、胃を3つと数える場合もあるそうです。(参考:反芻ウシ目 反芻類

以下、簡単なメモです。誤解・誤記などありましたら、誠に申し訳ありません。


反芻動物の4つの胃のうち、他の動物の胃と同じ働きをするのは第四胃だそうです。第一胃〜第三胃は食道から分化したそうです。第一胃は巨大な嫌気性醗酵タンクだそうです。第二胃は小型でポンプのように働いて、醗酵過程にある食物を口に送り返して、再び咀嚼できるようにしているそうです。第三胃は水分を取り除いたり、すり潰したりするそうです。そして第四胃で胃液を使って消化して、小腸で栄養を吸収するそうです。

このような過程を経るので、反芻動物が実際に消化吸収しているのは、食物そのものではなくて、微生物とその代謝産物だそうです。

したがって、巨大な醗酵タンクである第一胃にどのような微生物が住んでいるかは、反芻動物の生育と健康に大きな影響を与えるのではないかと思います。また、醗酵タンクと相性のよい食物を食べているかどうか、醗酵タンクの微生物を殺すような化学成分が含まれていないかどうか、なども重要ではないかと思います。


土壌では微生物の働きが重要ですが、反芻動物でも第一胃(醗酵タンク)の微生物の働きが重要なようです。動物の腸が植物の根にあたるとすると、反芻動物の第一胃〜第四胃及び腸は土壌にあたるのかもしれません。このように考えると、植物の地下部分の働きと動物の内臓の働きは、似ているところがあるのかもしれません。

ロマンチックに考えると、動物は生きていくために、体内に海(血液)と土壌(内臓)を抱えているのかもしれません。動物の体内はミニ地球なのかもしれません。


以下、関連資料です。