法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

丁寧に慎重に考える

(1)ソリティア

昨年8月上旬から思考脳力のリハビリの一環としてソリティア(正式名クロンダイク)に取り組んでいます。お蔭様で成功回数が4444回を超えました(通算試行回数2万3389回、通算成功率約19%)。9ヶ月近くかかりました。

最近はソリティアを、頭脳作業前のウォーミングアップに、休憩時の気分転換に、終了時のクールダウンにと、大いに活用しています。大概、1回成功するまでが目安です。しかし調子の波が大きいです。2〜3回で成功することもあれば、20〜30分経っても成功しないこともあります…


(2)一つ一つ丁寧に

では、成功率の高い時と低い時では、何が違うのか…

一番大きな違いは、思考の丁寧さのような気がしています。

私は脳の一部が壊れているので、発症前と同じ思考方法では脳がうまく働かないことがよくあります。きちんと思考するためには、現在の脳に合わせた思考方法を取らないといけません。

そのため例えば、発症前であればパパッと考えることができたようなことでも、今は丁寧にひとつひとつ考えないといけません。まさに「急がば回れ」な状況です。

ソリティアでも同様で、発症前ならパパッと考えられた状況でも、今は丁寧にチェックしないといけません。それができている時は成功率が高いようです。ソリティアは運の要素が大きいので100%は無理ですが、2〜3回以内で成功する確率はとても高くなります。

しかし、手を抜いてパパッと考えようとすると、実際には全くチェックできてないようで、見逃しが多くなって成功率がとても低くなります。一旦そのような状況に陥ると、丁寧に考える思考方法に戻ることがなかなかできなくなって、、20〜30分かけても全く成功できないことがよく起きます。。


(3)休憩は大切

二番目は、その時々の脳の疲労具合です。

私は「視野狭窄」ならぬ「思野狭窄」で、一度に考えることのできる範囲が発症前より随分と狭くなりました。昨年8月上旬にソリティアに取り組み始めた頃は、場札のほんの一部しかチェックすることができない状態が長く続きました。

ご存知のようにソリティアの初期画面は、下半分に場札(1枚〜7枚の7列のカード)、左上に山札(場札以外の24枚)、右上に組札(4種類のマークごとにA〜K)置き場が表示されます。

本来なら、そのすべてをチェックしながらプレーしないといけません。ところがソリティアに取り組み始めた昨年8月上旬時点では、どう頑張っても場札の1〜2列しかチェックできませんでした。それ以上は「思野」に入りきらなかったのです。しかも「思野」を移動することもできませんでした。

お蔭様で思考脳力のリハビリを通して「思野」が少し広がりました。さらに、「思野」を移動できるようになったので、ひとつひとつ丁寧にチェックしていけばプレーできるようになりました。

ところが、「思野」の広さは脳の疲労具合によって広がったり狭くなったりするようなのです。

幸い、疲れが取れているときは丁寧に取り組めば成功率が高くなります。しかし疲れがたまってくると「思野」が狭くなって、「思野」の移動も上手にできなくなってしまうようです。その結果、丁寧にチェックしているつもりが、実際にはまったくチェックできてないようなのです。

現状では対策の仕様がないので、しばらく休憩するしかありません。


(4)慎重に暮らす

おそらくこれは、ソリティアに限らずあらゆる場面で言えることだと思います。

すなわち、発症前と同じつもりで思考すると、実際にはまったく思考できてないということが、よく起きているのではないかと思います。あるいは脳に疲労がたまって「思野」が狭くなって、思考してるつもりがまったくできてない、ということもよく起きているのではないかと思います。

ですから今の私に必要なのは、(1)脳に疲労が溜まっている時は休憩する、(2)脳の疲れが十分に取れている時でも一つ一つ丁寧に考える、(3)念の為、時間を置いて何度も見直す、という慎重な姿勢ではないかと思います。

できるだけ慎重にならないと、真剣に考えてるつもりなのに、実際にはまったくのデタラメだった、ということになりかねないからです。しかし、慎重になれば頭脳作業できるところまで回復できたのは、とてもありがたいことだと思います。