法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

読むリハビリと変性意識

(1)読むリハビリ

発症直後は、読み書き聞き話し考える能力をほとんど失ったに等しい状態になりました。それからコツコツとリハビリを続けて現在があります。

最初のうちはリハビリ方法の模索が中心でした。例えば文章を読むにはどうしたらよいか。

いろいろと試すうちに、変性意識に入ると文章が読みやすくなることを発見しました。少し入っただけで十分でした。

そこで、変性意識に少しだけ入って、意識状態をあれこれ変えて、文章が読みやすい意識状態を見つけることから始まりました。よさそうな意識状態を見つけると、その意識状態にとどまったまま文章を読む練習をします。

自然にその状態に入れるようになったら、再び意識状態を微調整して、より文章が読みやすい意識状態を見つけます。そして、新たな意識状態にとどまったまま文章を読む練習をします。こうやって意識状態の微調整を繰り返していると、文章を読む能力が少しずつ上がっていきました。


(2)読書のリハビリ

最初のうちは100文字程度の文章を読む練習から始めて、少しずつネット記事を読む練習へと移行していき、短い記事から長い記事へと移行して、やがて本を読む練習もできるようになりました。

ただし、最初のうちは分野ごとに文章を読みやすい意識状態が違っていました。そこで内容に合わせて意識状態を変える必要がありました。ありがたいことに、練習を繰り返すうちに特に意識しなくても適切な意識状態に自動的に移行できるようになりました。

それからさらに読書を繰り返しているうちに、読書能力が少しずつ少しずつ回復していきました。

今から思うと、意識状態を変えることで、脳のどの部位を利用するかを微妙に変えていたのではないかと思います。そして、このリハビリを繰り返すことで、壊れた部位を避けて、代替機能を使って読書できるようになったのではないかと思います。

(書き聞き話し考える能力についても、それぞれリハビリ方法を探す必要がありましたが、長くなるので今日は省略します)


(3)多人格?

そうやって変性意識に入ってばかりいたからでしょうか、例えば文章を書くときの人格と、疲れてダラーッとしているときの人格は、なんとなく違うような気がしています。文章を書くときも、日によって多少異なっているような気もします。

もしかしたら、変性意識への入り具合の微妙な違いで、潜在意識のどの部分とつながるかが違うのかもしれません。深さも違うのかもしれません。そのため、時と場合によって、人格が異なっているように感じてしまうのかもしれません。

その結果、「私ってこのような言動を取る人だったんだ!?」と時々驚くことになるのかもしれません(笑)


(4)ネット検索

リハビリを繰り返す中で一番最初に回復したのは、ネットでの検索能力でした。

「○○について知りたい」と強く思うと、検索キーワードが浮かんできたり、見に行くべきサイトが思い浮かんだりします。そしてすぐに見つかります。潜在意識の中でどのような仕組みが働いているのかは私にはわかりません。

ただし、発症前のレベルにはまだ達していません。そのため、練習になりそうな検索テーマが見つかると、ついつい検索したくなってしまいます。簡単には見つかりそうにないテーマについて探すのは面白いです。