法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

金井真紀(著)「マル農のひと」

金井真紀(著)「マル農のひと」を読みました。

独自スタイルの農法の普及活動に奔走している道法正徳(どうほう・まさのり)さんについて書かれた本です。私でも時々お名前を拝見するくらいですから、とても効果の大きな農法を指導されている方ではないかと思います。

前半は、道法さんが大学を卒業して広島果実連の技術指導員となってから、ミカンの声を聞きながら独自の農法を見つけていって、やがて農協に居場所がなくなって独立するまでの過程が書かれています。

後半は、各地で道法さんの農法に取り組んでおられる方々から7名の活動が紹介されています。


道法さんが現役の技術指導員だった頃は、推奨されている栽培方法の根拠が曖昧なものが多かったようです。しかし農協のメンツがかかっているのか、簡単には変えられなくなっていたようです。多くの技術指導員は農協の方針に従っていたようです。

ところが、道法さんは農協が推奨する栽培方法の効果に疑問を持ってしまい、実験を重ねてより効果のある農法を見つけては指導し始めたそうです。その結果、3回左遷されて、最後は農協を辞めることを選んだそうです。

そして現在は「流しの技術指導員」として、独自農法の普及活動に奔走されているそうです。


以下、書籍と監修者についてです。


私もいつの日か、脳と体がもっと自由に動くようになったら、いろんなことを試してみたいなぁと思いました。

これはあくまで一般論ですが、世間の常識を真に受けると痛い目にあう可能性が高いと思います。しかし幸い、痛い目にあっていることに気づかない可能性も高いと思います。それはそれで平和な世界かもしれません。

しかし、私は常識を鵜呑みにしないで、できればひとつひとつ確かめて、実験・観察の結果と一致する法則を見つけていきたいです。おそらく、世間から見ると非常識な生き方・暮らし方になると思いますし、失敗も多いと思いますが、きっとその方が楽しい人生を歩めると思います。