法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

力を抜くこと

電動アシスト自転車は、時速10km以下であれば漕ぐ力の2倍の力でアシストしてくれます。時速10kmを超えるとアシストが少しずつ弱くなって、時速24kmでゼロになります。ですから、時速10km以下で走るのが一番楽です。いつもゆったりと漕いでいるので、感覚的には脚力はほとんど不要です。

私の感覚では、電動アシスト自転車に乗るときは、足の力を抜いてゆったりとグルグル回しているだけです。あとは電動モーターが運んでくれます。逆に言えば、足をグルグル回すだけの力があれば、行きたいところまで簡単に往復できます。私の中では、力を抜いているのがポイントです。力んで漕ぐと、往復する前に疲れ果てると思います…

力を抜くといっても、グニャグニャになる訳ではありません。普通にサドルに座って、普通にペダルを漕いでいます。すると全身の筋肉が適切に連動して、物理法則も上手に活用して、最小限の筋力で必要なパワーを発揮してくれます。


脱力とは、心身を顕在意識から開放することではないかと思ったりしています。

顕在意識から足を引っ張られることのなくなった心身が、最高のパフォーマンスを発揮するようになる。顕在意識と心身の関係が、主従関係から協働関係になる。その結果どちらも自由闊達に活動できるようになる。そんな関係を作る鍵が脱力かなと思っています。

だから決してフニャフニャになることではありません。傍目には違いがわからないくらい、動きは普通に見えるのではないかと思います。しかし、最小限のエネルギーで最大限の働きをしている。傍目には同じでも、内部の使い方が全然違う。それが脱力かなと思っています。

(なんて偉そうに書いてますが、、実はそこまで全然できてません…笑)


私は脳も体も省エネ・ゼロエネを心がけないといけない人です。そこで工夫と練習を繰り返すことで、できることを少しずつ広げています。

若いうちから省エネ・ゼロエネ(もしくは脱力)を身につけていれば、現役寿命がどんどん伸びていくことは多いのではないかと思います。また、心身ともに脱力して(=頑張らないで)ただただ繰り返していれば、できるようになることは多いのではないかと思います。

もしかしたら目指しているのは、顕在意識から心身を開放するというよりも、意識にこびりついている執着から心身を開放しようとしているのかもしれません。