法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

受容の過程

スイス出身で米国で活動した精神科医エリザベス・キューブラー=ロスは、死にゆく患者200人との対話を通して、死を受け入れていく心の変容の過程に、共通の傾向があることを発見したそうです。

  • 第1段階「否認」では、自分は死ぬはずはないと否認するそうです。
  • 第2段階「怒り」では、なぜ自分がこんな目にあうのか怒りを周囲に向けるそうです。
  • 第3段階「取引」では、神仏に願掛けするそうです。
  • 第4段階「抑鬱」では、無力感から絶望するそうです。
  • 第5段階「受容」では、安らかに死を受け入れるそうです。

これはあくまでも大きな傾向であって、人によって様々な経過をたどるそうです。また、これはキリスト教文化圏での傾向ですから、死生観の異なる日本では若干異なる場合があるのではないかと思います。(おそらく、文化圏によって、人によって、少しずつ異なるのではないかと思います)


前述のキューブラー=ロス・モデルは、死にゆく人々の心の変容の過程を対象としていました。

これは推測ですが、病気・怪我・破産・事件などで大きな不幸に見舞われた人々も、それを受け入れていく過程に共通の傾向が見られるのではないかと思います。

また、身内や友人が大きな不幸に見舞われた人々も、それを受け入れていく過程に共通の傾向が見られるのではないかと思います。

その過程は、前述のキューブラー=ロス・モデルと同じとまでは言えなくても、どこか似ているところがあるかもしれません。

そんな風に考えると、仮にいま現状を受け入れたくない人がいたとしたら、その人の気持ち(前述の第1段階「否認」に似た気持ち)を無下にしてはいけないんだろうなぁと思います。今は否認したい気持ちを受け入れて、次の段階に進めるようになるのを待つのがいいんだろうなぁと思います。

などと勝手に推量してますが、これでいいのかな…