法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

好きこそ物の上手なれ

このところ、辺りが暗くなってくると BGM として動画サイトの教会音楽を選ぶことが多くなりました。静かで耳に心地よい演奏が多いので、安心して BGM として流すことができるからです。主にギター演奏、時々ピアノ演奏を選んでいます。

私はキリスト教に疎くて知らない曲ばかりなのですが、どうやら伝統的な曲だけでなく、現代の若いシンガーソングライターが作った曲(神を讃える歌)を原曲とした器楽曲も入っているようです。

私は音楽全般にも疎くて、日本で宗教的な音楽活動をしているバンドはキッサコ(臨済宗の僧侶)くらいしか知りません。しかし、欧米では宗教的な歌をメインにしたシンガーソングライターが大勢活動しているのかもしれません。キリスト教のパワーはすごいなぁと思いました。


よく「好きこそ物の上手なれ」と言います。

欧米には、好きなことをとことん掘り下げる人を応援する文化があるのかもしれないなと思うことがあります。だからこそ、様々な分野で多彩な才能が開花して、それぞれの時代の先頭を走ることができるのではないかと思います。欧米に限らず、そのような文化を持つ地域は世界中にあると思います。そのような地域は、長い目で見ればどんどん発展しているのではないかと思います。

一方、現代の日本では、えらい人の意向に従わなくてはいけない、えらい人の不興を買うようなことをしてはいけない、という文化があるように思います。○○をする人は優等生だ、△△をするような人は不良だ、そんな道徳観があるように思います。また、大好きなことに打ち込んで時間もお金もたっぷりかけて深く深く体得した謙虚な人よりも、雑誌や書籍で表面的な知識を得ただけなのに威張りちらしている人の方が、賢くて格上だと見なされることが多々あるように思います。自分で新たな分野を切り開いていく人よりも、誰かが敷いたレールを上手に走る人の方が高く評価される傾向があるように思います。そのような状況が変わらない限り、日本はこれからもどんどん凋落していくだろうなと思います。

前述のキリスト教圏のパワーは、「好きこそ物の上手なれ」の原則が生きているからかもしれません。