法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

電動アシスト自転車

電動アシスト自転車を購入しました。車体は買物用、ギアは内装3段、アシスト強度は3段階です。電動モーターは前輪についています(自動車に喩えるならFF車です)。

電動モーターはあくまで脚力のアシスト(補助)ですので、ペダルを漕がないと電動モーターは稼働しません。印象としては、ペダルを漕ぎ出して一瞬置いてから(数百ミリ秒後から)電動モーターが稼働するようです。私は脚力が弱いのでアシスト強度を最強に設定しているからでしょうか、電動モーターが稼働し始めると、脚力はあまり必要なくなるような印象を受けています。

自転車に乗る機会が長らくなかったので、ペダルを漕ぐために必要な筋肉(例えば膝を伸ばすための筋肉)は随分と弱っています。電動モーターのお蔭で脚力がほとんどいらないとはいえ、目的地までペダルを漕ぎ続けられるだけの筋力と持久力は身に付けないといけません。

ギアが3段階しかないので、ギアを最速にしても、ちょっとスピードを出すとペダルをかなり速く漕がなくてはいけなくなります。私はあまり速く足を動かせないので、あまりスピードを出すことができないでいます。安全面を考えると、これはよいことかもしれません。

電動モーターには、モーターブレーキの機能もついています。強度は3段階あって、停車時に設定を変更できます。下り坂の角度は場所によって様々で、できることなら坂道に合わせてモーターブレーキの強度をこまめに変更したいところです。しかし現状では停車時にしか変更できないので、実質的に出発前に強度を決め打ち設定するしかありません。できることなら、例えばギア比(低中高)に応じてモーターブレーキの強度(強中弱)が自動的に切り替わるなどの工夫が欲しいところです。モーターブレーキが働いている間は蓄電池が充電されるので、ありがたいです。自動車のエンジン・ブレーキと同様、安全な速度で走るためには、前後輪のブレーキも併せて必要となる場合が多いです。

乗り始めたばかりなので、ブレーキがどのくらいきくのか、カーブで車体をどのくらい傾けても大丈夫なのか、まだ十分には把握できていません。また、自転車のスピード感に慣れてないので、速く走ると脳処理が追いつかなくなってしまいます。そのため、下り坂はおっかなびっくりでゆっくり下ってます。安全面を考えると、自転車のスピード感に慣れておくことはとても重要だと思います。それと併せて、ゆっくり安全走行する習慣を身に付けておくことも大切だと思います。

ちょっと気をつけないといけないのは、Uターンするときです。一般の自転車であれば、ハンドルを大きく切って、ペダルをゆっくり踏みながらUターンすると思います。ところが、前輪駆動の電動アシスト自転車の場合、ハンドルを大きく切ってペダルをゆっくり踏むと、前輪が向いている方向に自転車がギュンと走り出してしまいます。そのため場合によっては、人や物にぶつかったり、車道に飛び出たり、側溝に落ちたりしてしまう可能性があります。Uターンするときは、ペダルを踏むのではなく、自転車を押しながらUターンした方が安全です。(同じ理由から、曲がり角などで直角に曲がるときも、ハンドルの角度やペダルを踏むタイミングに注意が必要です)

私にとって一番ありがたいのは、電動アシストのお蔭で、普通の呼吸のままで(息が荒くなることなく)、走り回れることです。肺臓のガス交換能力の低い私には、これは本当にありがたいことです。また、法定点検無し、税金請求無し、給油不要で、電気代のみで利用できることも、当たり前とはいえ、経済的でとてもありがたいです。

しばらくは近隣を走り回って、電動アシスト自転車の運転感覚を身に付けたいと思っています。それと同時に、足腰の持久力も向上することと思います。十分に感覚を掴んだら、自転車であちこち行ってみたいと思っています。


ところで、電動アシスト自転車のアシスト比率の上限値は法令で決まっているそうです。

グラフにするとわかりやすいのですが、敢えて言葉で書くと、、時速10kmまでは人力 1 に対してアシスト力は最大 2、時速10kmを超えるとアシスト力の最大値は徐々に小さくなって、時速24km以上はアシスト力はゼロ、だそうです。

上記の数値はあくまで法令における上限値ですので、実際にどのくらいアシストするかは、アシスト強度の設定によります。私は最強で使っているので、最大値に近いアシストをしてくれているのではないかと思います。1対2くらいでアシストしてくれると、脚力をほとんど使わずに坂道を登っていけるような感覚になります。

アシスト比については下記記事にグラフ付きで紹介されてました。

下記は Wikipedia での説明です。


電動アシスト自転車の電動モーターの音は、喩えるなら自転車の照明ランプ用の小型発電機の音に似ています。モーターも発電機も構造は似ているので、音も似ているのかもしれません(かなり強引…笑)。昔を思い出す懐かしい音ではありますが、ずっと聴いていたくなるような美しい音ではありません。聴き心地のよい音のするモーターを開発して特許を取れば、特許料で随分儲かるんじゃないかと思います。

電動アシスト自転車は、私のようにあちこちが弱っている人(パワーもスピードもなく、頭の回転も遅い人)にはとても便利な乗り物です。しかし足腰の丈夫な人は、スポーツ自転車の方が運転を楽しめると思います。肉体を自在に動かせる方は是非スポーツ自転車を楽しまれてください。


〔追記 2020-07-09〕

自転車はペダルを踏み下ろす力で前進する乗り物だと思います。急な上り坂での立ち漕ぎは典型的だと思います。ペダルを踏み下ろしてから、反対側のペダルを踏み下ろせるまでの少しの間、すなわちペダルがほぼ水平移動している間は、ペダルに対してあまり力を入れることができません。反対側のペダルを踏み下ろせるようになると、グッと力を入れることができます。それを繰り返しながら前進して行きます。

さて、電動アシスト自転車は、ペダルを漕ぐ力に比例してモーターがアシストしてくれる自転車です。したがって、ペダルを踏み下ろす時の電動アシストは強力ですが、ペダルが水平移動している間は電動アシストは理論的には微力になるはずです。幸い、電動アシストの反応時間に若干遅れがあるため、通常の速さでペダルを漕いでいる時は、ペダルが水平移動している間も強力に電動アシストしてくれます。

しかし、電動アシストの反応時間を超えてゆっくり走った時は、ペダルを踏み下ろす時は電動アシストが強力ですが、ペダルが水平移動する時は電動アシストが微力になってしまいます。そのため、電動アシストの力が強くなったり弱くなったりを繰り返すことになり、不思議な乗り心地になってしまいます。

したがって、ペダルをゆっくりゆっくり漕ぐ時は、ギアをシフトダウンした方が快適です。