法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

人体は巨大な細胞クラスター

大きな河川の両岸には、水害防止のため大きな堤防が築かれています。川の堤防は人通りが少なく、風通しも良いので、この時節の散歩には良さそうです。

河原を眺めてみると、畑が広がっていたり、雑草が生い茂っていたりなど、場所によって様相は様々です。しかし考えてみると、一面の微生物の宝庫なんですよね。水分があり、日当たりがよく、有機物であふれていて…。堤防等の人工構造物で囲まれていますが、堤防の内側は大自然の一形態なんだなぁ…と思います。

微生物は地球生命圏のいたるところで生きています。人間が住めるところから、人間が住めないところまで。地表だけでなく、大地の中にも、海の底にも、空の上にも。動植物の表面にも内部にも。微生物の働きがあってこそ、植物や動物が生きていくことができます。逆に微生物から見ると、動物も植物も自分たちがより快適に暮らしていくための便利なツールなのかもしれません。

人体は何十兆個もの細胞の集まりです。ひとつひとつの細胞には特別の役割があって、全ての細胞が密接に協力しあってこそ、人間という生命体として生きていくことができます。また、人間の皮膚も腸内も微生物でいっぱいです。彼らと密接に協力しないと生きていくことができません。細胞の視点から見ると、人体とは、たくさんの細胞が密接して犇めきあいながら、密接に連携して活動している巨大な細胞クラスター(細胞の集団)なのかもしれません。

そのような視点に立つと、人体の健康を保つ上で一番大切なのは、ひとつひとつの細胞の健康ではないかと思えてきます。人体の細胞だけでなく、体内外に住む微生物の健康も大切だと思います。また、彼らの健康を保つためには、生活圏内に住むあらゆる微生物の健康も同様に大切かもしれません。

人体は巨大な細胞クラスターである。そんな風に考えると、飲食にしろ運動にしろ、また添加物にしろ電磁波にしろ、ひとつひとつの細胞の健康を第一に考えることが大切なのかもしれません。

(これは、あらゆる動植物についても同じことが言えると思います)


街中にはたくさんの人がいます。

おひとりおひとりは、何十兆個もの細胞からなる巨大な細胞クラスターなんですよね。そして皮膚も腸内も微生物であふれているんですよね。ひとつひとつの細胞の視点に立つと、巨大な細胞クラスターが、夥しい数の微生物を纏って、服を着て、マスクをして街を歩いているんですよね。おひとりおひとりの体格も性格も様々だと思いますが、みなさん巨大な細胞クラスターであるという点では同じなんですよね。

そのような視点に立つと、善人とか悪人とか、そんなことはどうでもいいことのように思えてきました。微生物が多様なように、人間も本来は多様で、たまたまある時は善として現れ、またある時は悪として現れ、別の時には日和見として現れ…。どんな姿で現れようと、いずれも観音菩薩の化身なのかもしれません。ありがたいことです。南無観世音菩薩♪