法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

国破れて山河在り

唐代の詩人・杜甫(とほ)は、代表作『春望』で「国破れて山河在り」と詠じています。現代風に訳すと「社会システムが崩壊しても大自然は泰然としている」でしょうか。安禄山の乱の頃の漢詩だそうですが、改めて読むとまるで近未来を予言しているかのようです。

COVID19 は、喩えるなら三遊左中のど真ん中に落ちたポテンヒットのような、想定内と想定外の間のグレーゾーンを突くような、絶妙な性質を持つ疾病だと思います。既存のいずれのシナリオで対処すべきか、あるいは新たなシナリオを練るべきか。本来なら、そんな基本的なところから検討が必要ではないかと思います。

現代医学が主導する「光と闇の対決」シナリオでは、やがて現代文明の崩壊を招くのではないかと危惧しています。もしかしたら、それはそれで良いことなのかもしれませんが…

今度のウィルスは人々の心の鏡。
敵対する心、滅びへの道。
恐怖する心、地獄への道。

鎮圧を目標にしたら国も世界も潰れてしまう。
しかしそれは新しい時代の幕開け。

各国の公式発表の数字を、実態に沿っていると思う人と、実態から乖離していると思う人がいるようです。数字の正確さの判断は人それぞれにならざるを得ないと思いますが、万一、その判断が誤っていた場合のリスクはきちんと考慮すべきだと思います。

(学術の世界で生きてきた人ほど、数字を額面通りに受け取る傾向があるような気がしています。私は公式発表の数字は忖度と思惑にまみれていると思ってしまうタイプです。)