法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

イオンの一部店舗で丸富製紙のトイレット・ペーパーが山積み

イオンの一部店舗でトイレット・ペーパーが山積みになっているのが話題になっているそうです。下記記事によると、現在ボトルネックになっているのは生産力ではなくて輸送力だそうです。そこでイオンがトラックを手配して丸富製紙から一部店舗へとトイレット・ペーパーを運んだそうです。経済産業省が縁の下の力持ちとして関わったようです。


時系列を思い出すと、2/27(木) 夕方の小中高臨時休校要請が引き金となったのではないかと疑っています。そのニュースを聞いた子育て世代が、子供達が家にいるならとトイレット・ペーパーやティッシュ・ペーパーの予備を慌てて買ったのではないか…。その結果、一部の店舗で在庫がなくなり、ネットなどで噂になって、たくさんの人が買いに走ったのではないか…。それでますます在庫切れが増えて、買い溜め行動に火をつけてしまったのではないか…。いったん火がついてしまったら、誰も消せなくてみんな困っているのではないか…。そんな中、イオンと丸富製紙と経済産業省が手を組んで、トイレット・ペーパーの山積みを演出したのではないか…

一見関係なさそうなことで火がついてしまった背景には、慢性的なマスク不足が続いているところに、2/24(月) の専門家会議後会見、2/26(水) のイベント自粛要請、2/27(木) の小中高臨時休校要請など、COVID19 を巡る事態が急展開したことにより、人々の心に大きな不安が急激に生じて、正常な判断力を失ってしまったことがあるのではないかと思います。

今後 COVID19 がますます蔓延して行ったら、工場も物流も人手不足で世界的な日用品不足に見舞われるかもしれません。あらかじめ適度なストックを用意しておいた方がよいのではないかと思います。


COVID19 に関してネットで誤情報が広まっているそうです。誤情報の訂正はとても大切なことだと思いますが、一歩踏み込んで「デマ叩き」にまで発展させるのは時間の無駄だと思います。

日本は、弱者の失敗には厳しい反面、強者の失敗は見て見ぬふりをする社会文化があるように思います。しかし現実には、弱者による失敗の影響は比較的小さく、強者による失敗の影響は甚大です。弱者だけを叩いていると、やがて「上意下達」が社会の基本ルールとなりかねず、自分で自分の首を締めることになりかねません。一人一人が限られた時間の中で声を上げるのであれば、強者に向けてこそ行うべきだと思います。

近代日本では、社会が混乱すればするほど「上意下達」が勢いを増して、あらゆるシワ寄せが弱者に集まり、強者はますます強くなる、という印象を持っています。これを変えていく必要があると思います。