法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

漢文とラテン語の Wikipedia

およそ二千年前の漢の時代に確立した漢文法は、東アジアの漢字文化圏で広く受容され、長きに渡って公文書などで用いられてきました。時代を超えて、地域を超えて、共通語として意思疎通に使えるところが大きな魅力だったのではないかと思います。現代でも基礎教養のひとつとして学校で習った人は多いんじゃないかしら…

そんな長い歴史と膨大な文化資産を持つ正則漢文で書かれた Wikipedia があるそうです。繁体字で書かれています。

ふと調べてみると、およそ二千年前のローマ帝国で用いられていたラテン語で書かれた Wikipedia もあるそうです。

現代語で書かれた文献は数百年もすると読める人がいなくなるかもしれません。しかし、正則漢文やラテン語で書かれた文献は数千年の時を超えて後世の人々に伝わるのではないかと思います。どちらも途轍もなく長期的な視点を持つプロジェクトだなぁ…と思いました。文化の確実な継承には、このような地道な活動が不可欠なのでしょうね。素晴らしいプロジェクトだなぁと思いました。