法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

一人は皆の為に、皆は一人の為に

今日読んだ会報に「One for all, all for one」という言葉について書かれてました。この言葉はラグビーのチームワークの精神を語る際によく使われるとのことで、通常は「一人は皆の為に、皆は一人の為に」と訳されるそうです。しかし本来の意味は「一人は皆の為に、皆は一つの目標(勝利)の為に」とのことでした。(末尾の one の解釈の違いです)

調べてみると、高校のラグビー部を舞台としたテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」で主人公・滝沢賢治(山下真司)がよく使っていた言葉だそうです。主人公のモデル・山口良治さんの教子でラグビー日本代表元監督の平尾誠二さんは、末尾の one は一人ではなく一つの目的(勝利)のことだと、講演などでおっしゃっていたそうです。

さらに調べてみると、この言葉は欧州では古くから用いられていたようで、1618年のボヘミアチェコ付近)の宣言文に記録があり、19世紀からスイスで広く用いられ、1844年に出版されたフランスの小説『三銃士』でも使われているそうです。いずれも、末尾の one に相当する単語を「一人」と解釈しているようです。

どうやら、この言葉がラグビーと強く結びつけられているのは日本だけで、平尾誠二さんによる解釈も日本だけのようです。しかし本来の意味や用法とは関係なく、現代日本ラグビー界で平尾誠二さんの解釈が広く支持されてるのでしたら、その文脈においては正しい解釈として尊重されるべきだと思いました。

以上、忘れないように記録しておきます。