法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

学習曲線と工程表

自転車の練習をする時、最初のうちは失敗ばかりですが、ある瞬間から突然乗れるようになります。自転車に限らず、一見すると難しそうなことでも練習を重ねると突然できるようになることは多いのではないかと思います。

この現象を喩えるなら、ビル建築に似ているかもしれません。建設現場では手間暇かけて基礎工事をして、同時に工場では建物のパーツを手間暇かけて作り込んで、すべての準備が整ってから一気に現場で組み上げます。建物の高さだけに注目してグラフ化すると学習曲線のような形になるかと思いますが、作業工程表を眺めることができれば事態はまったく違って見えてくるのではないかと思います。

同様に、練習の成果も体内に着実に積み上げられていると思いますが、傍目にも本人にも何が起きているのか見えにくいだけではないかと思います。体内の練習工程表を窺い知ることができれば、練習の成果はまったく違って見えてくるのではないかと思います。

優れた指導者には体内の工程表がはっきりと見えているのかもしれません。工程表を見る目を養うことは大切なことではないかと思いました。それができない人は、最後の組み上げ直前で諦めたり、最後の組み上げ直前のプロジェクトを叩き潰す側に回ったりして、もったいない人生を歩むことになるかもしれません。