法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

空想は心の鏡

子供の頃に聞いた話ですが…、家を建てた人を見て、「お金が有り余ってるんだろうなぁ、いいなぁ」と思う人もいれば、「ローンで生活が苦しいだろうなぁ、大変だなぁ」と思う人もいるそうです。

同様に、遠出をした人を見て、「生活に余裕があるんだなぁ、いいなぁ」と思う人もいれば、「何か事情があるんだろうなぁ、大変だなぁ」と思う人もいると思います。

また、長期療養中の人を見て、「毎日が日曜日でいいなぁ」と思う人もいれば、「何年も苦難の日々が続いて大変だなぁ」と思う人もいると思います。

どのような見方が正解かはケース・バイ・ケースで一概に言えないと思いますし、本人に聞いても正直に事情を語ってくれるとは限りません。また、あらゆることは様々な側面を持っていると思いますので、どれか一つの見方だけが正しいとは限りません。想像力をどんなに働かせても、あるいはどんなに気合を入れて占っても、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界ではないかと思います。

したがって、空想は混乱の元だと思います。(誰かが下手に空想して噂を立てると、別の誰かが空想と現実の差を埋め合わせする立場に立たされて、苦しめられることになります)。わからないことは「わからない」と認めるのが一番だと思います。

実のところ、あらゆる空想は、空想した人の内面を映し出す鏡だと思います。どんな空想をするか、どんな噂話を信じやすいかを注意深く観察すると、その人の心の様子が浮かび上がってくるように思います。その人が抱える心の苦しみが映し出されているように思います。(私は噂話をそのような観点から聞いています)