法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

生前整理は心の整理

昨年から所有物をどんどん手放しておりますが、私の手元を離れた物は将来安泰で、まだ手元に残っている物は先行き不安という、根拠を上手に説明できない感覚があります。実際のところ、健康寿命を考えても、経済的社会的状況を考えても、私の手元を離れた方が末長く大切にしてもらえるのではないか…、そんな気がしてなりません(笑)。そのような訳で、手放せるモノはどんどんと手放していきたいという気持ちがどこかにあります。実質的に生前整理のつもりなのかもしれません。

聞くところによると『与生』という言葉があるそうです。「余生(余りの人生)」ではなくて、「与生(与えられた人生)」。2つ目の大きな病気を発症したとき、私はそのまま死んでいても不思議はなかったと思うのですが、なぜか生き残ることができました。そして自己流の療養とリハビリが素晴らしく利いてくれたお蔭で、ありがたいことに今の状態にまで回復することができました。サッカーに喩えるなら人生のロスタイムに入っているようなものだと思いますが、果たしてそのロスタイムをどう生きるか?世間から見るとまだまだ何もできないに等しい状態の中で、しかも世間からの信頼がネガティヴな中で、これから与えられた人生をどう生きていくか?頭の中だけでいくら考えても答えは出てきませんので、そのような視点を常に持って生きていきたいと思っております。

所有物の生前整理は、与生を生きていくための心の整理にもなっていると思います。したがって、生前整理の結果よりも、その過程を大切にしたいと思っています。過程から学ぶことはとても多いと思います。生前整理の過程を通して、不要な執着を少しずつ手放して、心が少しずつ軽くなっているように思います。私にとってはとても大切な体験をしているのだと思います。