法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

スマホ時代

消費税増税前にコンパクト・デジカメを買い換えようかと検討していた時期がありました。何年か前にデジカメを道路に落として以来、ピントが微妙にずれているような気がするからです。ところがカタログを見て初めて知ったのですが、最近はデジカメの新製品はほとんど投入されていないのですね。古い機種に買い替えても嬉しさが少ないので、結局、そのまま立ち消えになってしまいました。

聞くところによると、コンパクト・デジカメの出荷台数が激減している背景には、スマート・フォンの急激な普及が大きく影響していると考えられているそうです。その理由をいくつか想像してみると…

(1)機能面:コンパクト・デジカメ利用者の多くは、スマホのカメラで十分と感じているのかも。

(2)空間面:スマホを持ち歩いている人は、コンパクト・デジカメをカバンに入れる空間的余裕がないのかも。

(3)時間面:スマホの操作に忙しくて、コンパクト・デジカメならではの写真撮影を楽しむ時間的余裕がないのかも。

(4)金銭面:スマホの通信料の支払いで手一杯で、デジカメ購入費を捻出できないのかも。

スマホ普及の影響を受けているのはコンパクト・デジカメだけではなさそうです。例えばポータブル・オーディオ・プレーヤー(iPodWalkman など)の出荷台数もかなり落ちているようです。また、スマホの操作に忙しい人はテレビの視聴時間や読書時間も減っているかもしれませんし、買物に行く時間を惜しんでネットの通信販売を利用する人が増えているかもしれません。スマホの普及は様々な業界に激烈な影響を与え、さらには社会のあり方にも大きな影響を与えているのではないかと思います。

多くの現代人にとって、ネット社会は生活の必需品であると同時に、心のよりどころになっているのではないかと思います。だからこそスマホにお金も時間も捧げて、それ以外については節約しているのかもしれません。スマホ時代はあと何年くらい続くのか、次はどのようなデバイスが爆発的にヒットするのか…。スマホガラケーも持ってなくて世間から四半世紀は確実に遅れている私には、まったく想像のつかない世界です。