マーティン・デイヴィス(著)「万能コンピュータ - ライプニッツからチューリングへの道すじ」を読みました。
電子計算機の誕生は、その当時の数学と工学の最先端の成果の賜物であり、また設計者・技術者の職人技の賜物だと思います。この本では計算機誕生に重要な貢献をした数学理論の歴史が紹介されていました。取り上げられているのは、ライプニッツ、ブール、フレーゲ、カントル、ヒルベルト、ゲーデル、そしてチューリングです。彼らの成果とともに、その生涯も紹介されています。
数学的な内容があまりわからなくても興味深く読めました。数学的な内容がわかればもっと楽しめたことと思います。
計算機誕生以降の数学理論の歴史も読んでみたいところですが、計算機や通信網の発展が一息ついてそれぞれの貢献を評価できるようになるまでは、読み物風の本にまとめるのは難しいんだろうなぁと思いました。