馬場正尊(編著)「エリアリノベーション - 変化の構造とローカライズ」を読みました。大資本のように広い空き地に大きなモールを作るのではなく、個人経営店や小資本店が特定地域内の空き物件に五月雨的に入居することでまち全体を変えていく。トップダウンではなくボトムアップのまちづくり。全国各地でそんな仕組みを作ってきた人たち7名による共著です。
著者によると、まちを変えるためには次の4種類のキャラクターが必要だそうです(p.27)。
- 不動産キャラ(調整する人)
- 建築キャラ(空間をつくる人)
- グラフィック・キャラ(世界観をかっこよく表現する人)
- メディア・キャラ(情報を効果的に発信する人)
それぞれの分野を得意とする人たちが上手に力を合わせるとまちを変えていけるそうです。(一人二役、三役、四役も可能だそうです)
第2部では具体的な事例として下記が紹介されてました。
さらっと書いてありますが、困難なことはたくさんあったのではないかと思います。また、世間一般では当たり前ではないけれど、ご本人たちにとっては当たり前なことは、たとえ重要なことでも書かれていないかもしれません。ですので行間を読むことが重要だと思いました。
しかし、まったくの門外漢である私はさらっと読むことしかできませんでした。きっと、実際に活動されておられる方々には参考になる話がたくさん書かれているのではないかと思います。感度を高めるためには自ら動くことはとても重要だなと思いました。
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- 『エリアリノベーション 変化の構造とローカライズ』出版! (馬場正尊, 2016-05-31)