法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

酒井敏(他著)「京大変人講座」

酒井敏(他著)「京大変人講座 - 常識を飛び越えると、何かが見えてくる」を読みました。

『常識』というものは人々の協同作業で作り上げられたものなので、時代により、地域により、文化により、大きく異なっていても不思議はありません。

そんな不安定な『常識』に依存するのではなく、事実に基づいた視点からものごとを見てみよう。観察や実験を通した事実を大切にしよう。そんなことが書いてあるのかなと思いました。

ある数学教官の下記のエピソードが印象に残りました。

あるラジオ番組の子ども相談室で、中学生から「なぜ、勉強をしないといけないのですか?こんな勉強が社会で何の役に立つのですか?」という、一瞬、大人がどう答えていいのかわからない質問があったときに、やさしくその子に言ったそうです。

「あんたの言うとおり、こんな勉強は社会に出てもなんの役にも立たん、ましてや社会に出たら、いっさいする必要はない、だから今やるんや!こんな勉強は今しかできんからがんばりなさい!」