法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

三毒の時代へ

聞くところによると、一昨日は昭和の日、昨日は平成最後の日、今日は令和最初の日と、元号関連の日が続いているそうです。

平成で思い出すことと言えば…。災害:平成7年(1995年)阪神・淡路大震災(M7.3)、平成16年(2004年)スマトラ島沖地震(M9.1)、平成17年(2005年)ハリケーンカトリーナ(902hPa)、平成23年(2011年)東日本大震災(M9.0)、平成28年(2016年)熊本地震(M7.3)…。戦争:平成2年(1990年)湾岸戦争、平成7年(1995年)地下鉄サリン事件、平成13年(2001年)9.11 から続く「テロとの戦争」…。経済:平成3年(1991年)ソ連崩壊、バブル崩壊開始、平成19年(2007年)世界金融危機…。。

こうやって思い出してみると、平成は苦しみ・悲しみ・怒り・憎しみの時代だったのではないかと思えてまいります。敵国・敵対組織への怒り、政府への怒り、大企業への怒り、大富豪への怒り。大切な人を失い、暮らしも失い、悲しみと苦しみに包まれた心がやがて怒りと憎しみへと変わっていった時代だったのかもしれません。

その前の昭和の後半は、戦後の荒廃から復興し、高度経済成長を遂げてバブルに突入していった時代でした。物欲・金銭欲・名誉欲の時代だったと言えるのではないかと思います。その影には自然破壊と公害、家族の分散、冷戦体制への協力などがありました。

ここで仏教の言葉を借りるなら、昭和の後半は、「三毒(貪・瞋・癡=とん・しん・ち)」のうちの「貪(とん、むさぼり)」の時代、平成は「瞋(しん、怒り恨み)」の時代だったと言えるのではないかと思います。そうすると令和は「癡(ち、妄想・無知)」の時代となるのかもしれません。事実を捨てて妄想世界に没入する、そんな人々が跋扈する時代となるのかもしれません。その結果、三毒(貪瞋癡)のすべてが讃えられる時代となるのかもしれません。その兆候はすでに現れているように思います。

人々が三毒(貪瞋癡)に溺れるようになると、やがて社会は内部崩壊を迎えざるをえないと思います。内部崩壊した後は再生の時代がやってくることと思います。その再生の時代に、どのような再生がなされるかはとても重要だと思います。

その再生の芽は日本各地ですでに育ちつつあると思います。そして世界各地の動きとも連携していることと思います。ただし、現段階では再生の芽かどうかを見分けることは大変難しいので、草刈りされたり、農薬をかけられたりしているかもしれません。そういった苦難を乗り越えることのできた芽が、未来の再生の芽として成長し、花を咲かせていくことと思います。

私には貴重な再生の芽がどれなのかを見分ける能力はありませんので、これまでに踏んづけたり蹴飛ばしたりしたことがあるかもしれません。逆に三毒の芽を大切に育てたことがあるかもしれません。誠に申し訳ありません。

私のような者の邪魔立てをものともせず、未来の再生の芽がすくすくと育っていきますように。そして三毒が権力の座を失う世の中となりますように。

さてさて、聞くところによると、明日は八十八夜、明後日は憲法記念日だそうです。立夏の夜はもうすぐですね。


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