法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

作文で重要なことを挙げるとすると

作文で重要なことを挙げるとすると、第一にあげるべきは、書き手の視点や感性ではないかと思います。他の人に「読みたい」と思ってもらえるようなテーマの引き出しをたくさん持っているかどうか。たくさんのテーマの中からいま提示すべきテーマを適切に選べるかどうか。これが一番重要ではないかと思います。

第二に挙げるべきは、書き手の「文章の良し悪しの判断基準」ではないかと思います。判断基準が優れていれば、自らの文章の良い点・悪い点を適切に判断できるので、読み応えのある文章に仕上げるためには何をすればよいかわかると思うからです。リズム感、語彙、文法などの選び方次第で、ニュアンスが大きく変わり、読みやすさも大きく変わります。その微妙な違いの中から絶妙な文章を見つけ出し、全体のリズムを考えながら文章を編んでいくことができるかどうか。これが二番目に重要ではないかと思います。

そして第三に挙げるとすれば、思っていることを言葉にする能力だと思います。基礎的な文法力、語彙力、表現技法などのことです。一般的には、文章をたくさん読み、たくさん書くことで養っていくものだと思います。

私は数年前の病気の後遺症で、三番目に挙げた「思っていることを言葉にする能力」がとても低い状態です。ちょっと油断すると、書いた本人ですら理解できない文章に書き上がることがよくあります。健康な人の想像力を超えたクォリティーになってしまうのです。そのため、人様に読んでいただけるレベルに仕上げるには、時間をかけて推敲しなくてはいけません。幸い、二番目に挙げた「文章の良し悪しの判断基準」はだいぶん錆び付いてはいるものの、多少残っています。そこで何度も何度も読み直して、自分でも読んでて詰まるところを何度も何度も書き直して、少しずつまともな文章へと変えていきます。そのとき、文章を並べ替えたり、ごっそり削ったり、ちょこっと足したりもします。そうやって及第点にまで書き換えることができたら、ようやく投稿します。

2〜3年前は2〜3日かけて推敲することが多かったように思いますが、最近はその日のうちに投稿できることが多いです。作文能力がだいぶん回復してきたお蔭かもしれませんし、及第点の基準がだいぶん甘くなってきたからかもしれません(笑)

ちなみに、一番目に挙げた適切なテーマを選べるかどうかについては、もはや引き出しなど残ってないので気にしようがありません…。そのため、書きたいことだけを書いてます。