法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

デザインと美しさ

若い頃にはどうしても好きになれず、まったく無視してた内容を、必要に迫られて今頃勉強しています。若い頃に無理してでも勉強していればササッと理解できたかもしれませんが、、おそらくすぐに嫌になってやっぱり途中で放り出していたことと思います(笑)。今だからこそ無心に勉強できているのだと思います。

若い頃はデザインの美しさは最重要項目だと思っていて、つぎはぎだらけのデザインなんて見たくないと思ってました。しかしいつの間にか、デザインの美しさはたくさんの評価項目のうちのひとつにすぎない、と思うようになっています。デザインは美しさだけを取り出して成り立つものでは決してなくて、歴史的な経緯、社会との関係、社会の情勢、その時々の予算、利用可能な資材や技術、その他たくさんの要素が絡んで決まっていくものだ、と思うようになったからです。

これまでに関わってきたたくさんの人たちが、知恵を絞って(冷)汗をかきながら一所懸命に拡張させてきたデザインです。そしてこれからも拡張され続けるであろうデザインです。この歳になって、そんな知恵と冷汗と妥協の産物の行間を味わう心の余裕がようやく出てきたのかもしれません。

な〜んちゃって、仮に私がデザインを担当する立場に立ったとしたら、やっぱり美しさ至上主義に走りたくなると思います。まだまだ青いですね…(笑)