法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

事実との付き合い方の3つのタイプ

事実との付き合い方には3つのタイプがあるように思います。

(1) 事実より自らの思い込みを大切にする人。

(2) 事実は権威ある人から与えられるものだと思っている人。

(3) 事実は自ら丹念に調べてこそ分かるものだと思っている人。

現代日本では『思い』が重視されるので、オピニオン・リーダーになりやすいのは (1) 。その意見に引っ張られやすいのは (2) 。空気が読めなくて世間から爪弾きにされやすいのは (3) 。ではないかと思います。

いずれのタイプの人も対立感情を持つことがあって、対立感情が強い人ほど、そして独善的な人ほど、事実を歪めて認識してしまう傾向があるように思います。


この構図は日本全国どこにでも見られるのではないかと思います。すなわち、(1) な人が注目を浴びて出世しやすくて、(2) の人がそれを支えることでおこぼれをいただき、(3) な人はゴミ扱いされる。(1) の人が独善的であればあるほど、(2) な人は精神を病みやすく、(3) な人は追い出されやすい。日本全国、そんな構造から抜けられなくなっているのではないかと思います。

例えば、熱烈リーダーは (1) 、熱烈リーダーのもとで出世できるのは (2) 、熱烈リーダーから追放されるのは (3) 。あるいは、熱烈経営陣は (1) 、熱烈経営陣のもとで出世できるのは (2) 、熱烈経営陣から追放されるのは (3) 。はたまた、熱烈政治家は (1) 、熱烈政治家のもとで出世できる官僚は (2) 、熱烈政治家から追放される官僚は (3) 。

蛇足ですが、、受験勉強を真面目にできる人は (2) 。勉強よりも空想を重視するのが (1)。教科書も授業も無視して独学するのが (3)。そして、一過性のブームを生むのは (1)、ブームに乗るのが (2)、伝記が語り継がれるような偉業を達成するのは (3)。


今の状況から脱するには、(3) のタイプの人がもっともっと増えていく必要があると思います。