法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

PETAからの提案:生き物を虐待するような表現はやめよう!

PETAからの提案「生き物を虐待するような表現はやめよう!」を拝見しました。

確かに「一石二鳥」は残酷なことを能率優先で行うことを表現しています。比喩ではありますが、残酷な表現でもあります。口にするときは「一石二鳥」は語呂はよいのですが、「一挙両得」のように生き物を直接的には虐待しない表現の方が適切な場合があるかもしれません。

しかし大事なのは、どんな気持ちでその言葉を使っているかだと思います。心の中に残酷なことを思いながら、表現だけ綺麗にしても意味はないと思います。また自分たちが生きていくために生き物を殺めなくてはいけない場合もあると思いますが、その事実にフタをするだけに終わってもいけないと思います。

発せられる言葉には人生観・世界観・宇宙観などが表れていると思います。言葉を云々するよりも、その大元にある人生観・世界観・宇宙観などについての議論の方が重要だと思います。しかし、大元について直接的確に議論することはなかなか難しいので、言葉の議論を通して、人生観・世界観・宇宙観などに切り込んでいくという手法はありだと思います。

そういう観点から見ると、「一石を投ずる」提案だと思います。(もっとも、石を投げるのは大変危険な行為なので、この表現も変えるべきかもしれません…)

《関連記事》

PETA は「People for the Ethical Treatment of Animals」の略で、日本語版 Wikipedia では「動物の倫理的扱いを求める人々の会」と訳されています。