法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

朝岡勝,大嶋重德(共著)「教えてパスターズ!!」

朝岡勝,大嶋重德(共著)「教えてパスターズ!!」を読みました。牧師さんお二人による PodCast 番組「What The Pastors!!」を書籍化した本だそうです。この番組は2015年9月から2018年3月まで毎月7がつく日に公開されていたとのことですので、全部で約100本制作されたものと思います。その中から厳選された15本が掲載されています。牧師さんたちの視点が垣間見えるようでとても興味深かったです。

この本の中で一番印象に残ったのは、Episode 01「罪ってなんですか?」冒頭の下記の部分です。

『浅岡:聖書の言う罪って、関係性ですよね。神さまとの関係が、本来あるべき関係じゃなくなっちゃってる状態っていうのかな。よく言われる、新約聖書の罪っていう言葉は、「的を外す」という言葉「ハマルティア」ですよね。本来飛んでいく方向に向かわずに、そうじゃない自分勝手なところに飛んで行っちゃってるのが罪だって。』(p.11冒頭)

『罪:旧約聖書では、「的、道を外す」「失っている」「罪に陥る」を表す「ハーター」の名詞形「ハッタート」が罪と訳される。そのほか、罪の類語として、悪の行為や咎を指す「アーオーン」、「背く」ことの「ペシャ」、過ちや迷い出ることを指す「シャーガー」などがある。』(p.11下段)

「ハマルティア(ἁμαρτία, hamartia)」と「ハッタート(חַטָּאת, chatt'ath)」。キリスト教を理解する糸口を見つけたように思いました。

ネットで検索してみたところ、下記の資料を見つけました。備忘録として記述の一部を引用します。


(1) ハマルティア

【出典】罪(ハマルティア) (恵みの井戸, 2014-06-22)

『しかし、本来、聖書に書かれてあるところの『罪』とは、
ギリシャ語で言うところの『ハマルティア』
→神に背を向けていること、神様がわからない(知らない)、
と言う意味なのです。』

『イエス様の十字架は、人間は神様から離れている、
というハマルティアを、目に見える形で表したのです。』


(2) ペシャ、アーヴォーン、ハッターあるいはハッタート

【出典】悔い改めて、生きよ (牧師の書斎)

『旧約には罪に関する主要な語彙が三つあります。「ペシャ」(פֶּשַׁע)、「アーヴォーン」(עָוֹן)、そして「ハッター」(חַטָּא)、あるいは「ハッタート」(חַטָּאת)です。前者が男性名詞で後者が女性名詞です。』


(3) ハッタートとハマルティア

【出典】 (ものみの塔 オンライン・ライブラリー)

『「罪」と訳されている一般的なヘブライ語はハッタートで,ギリシャ語のその普通の言葉はハマルティアです。どちらの言語でも,その動詞形(ヘ語,ハーター; ギ語,ハマルタノー)は,目標,道,印,または正しい点を外す,もしくはそれに到達しないという意味で「外す」ことを意味しています。』