法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

障子の拭き掃除

実はこの家に引越してきて以来、ロクに掃除をしたことがありません。サボってるからでもあり…、掃除をする能力が足りなかったからでもあり…。これまでは、居住空間を中心に掃除機をかけるので精一杯でした。それも、掃除機をかけるのは活動期(晩春〜晩秋)のみで、休眠期(晩秋〜晩春)には掃除機をかけるなんてとてもとても…できませんでした…

そのため、数年分の塵や埃が蜘蛛の巣にからまって、まるで綿菓子のような状態になって…、障子や板戸や柱など、あちこちにからみついてます…。こんな状態では、拙宅を見てみたいという人が来ても、土間から遠目に見ていただくくらいしかできません…

という訳で、今日は引越して来て以来、初めて障子の桟の拭き掃除をしました。

と言っても、今日は一間半分(3枚)のみです。障子は丁寧に扱わないと破れる可能性があるので、綺麗に掃除しようと思ったら、私の脳力を超える集中力が必要です…。実際、拭き掃除を始めてしばらくは、ついつい集中してしまうので、軽い頭痛を覚えたり、軽い吐き気を覚えたり…しました…。そこで途中で方針を変更して、今日は完璧を目指すのをやめて、とりあえず一通り軽く拭き掃除をするだけにとどめることにしました。遠目に見ても綿菓子がからみついていることが一目でわかる状態から、近くに寄らないと汚れ具合がわからない状態に変化するだけでも大変化だと思うからです。それでも、休み休み作業して、一間半分(3枚)が精一杯でした。これからしばらく、休憩日をはさみながら少しずつ拭き掃除していこうと思います。

それにしても、、実のところ障子の拭き掃除で採用した方法は、あらゆる分野で今の私がやっていることなんですね。例えば文章を書くにしても、発症前は脳をフル回転させて最初から完成形に近い文章を書いて、2〜3回推敲(主に入力ミスの修正)しただけで完成としてました。当時は「こんなテーマの文章を書きたい」と思っただけで、全体構成から細部に至るまで頭の中に自然に浮かんでくるので、それを書き付けるだけでよかったのです。しかし、発症後は完成形から程遠い文章をまず書いて、時間をかけて何十回と推敲を繰り返して、飽きるほど推敲して作業効率が落ちてきたら推敲終了です。書き始めた時点ではどのようなテーマのどのような文章になるのか皆目見当がつかず、ただただ成り行き任せで書いています。「そんなんで良いのか?」と問われても、「こんな方法でしか書けない、書けるだけも有り難い状態なんだ」と答えるしかありません…

同様に、今の私にとっては障子の桟を自分で掃除できるだけでも有り難いことなのです。繰り返し拭き掃除をしているうちに、だんだんと綺麗になっていくことと思います。