法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

心の古傷

この2ヶ月余り、片付けに全エネルギーを注ぎ込んでいます。作業時間の内訳を見ると、休憩時間の方が圧倒的に長いですが…、過負荷で倒れたり寝込んだりすることを回避するための安全性を考慮した時間配分ですので…致し方ございません。おそらく昨年や一昨年の回復状態であれば、ここまでの片付け作業はまだまだ無理だったと思います。今年ここまで回復しているからこそ、ゆっくりながらも着々と片付け作業を進めることができているのだと思います。

見方を変えると、数年に渡る療養&リハビリ生活を経て、ようやく生前整理が許されたのかもしれません。もしかしたら、いま私は人生の重要な節目の時期にあるのかもしれません、なんちゃって…

ところで、片付けをしながら昔のことを思い出していると、ある時期を境に記憶の色が急転していることに気付くことがあります。明系から暗系だったり、暗系から明系だったり…。若き日に明系から暗系に急転した時期のことを思い出してみると、何か大きなことがあったからというよりも、あることがきっかけで古傷がパックリと口を開けてしまったことが原因のように思います。逆に、何か大きなことがあって明系から暗系に変わるときは、じわじわと苦しみながら時間をかけて変化していったように思います。これは人により、状況により違うかもしれません。

ただ少なくとも私の場合は、心の古傷を覆い隠すことは心の治療にはなってないようです。何かをきっかけに古傷がパックリと口を開くと元の木阿弥になってしまうからです。古傷を覆い隠すのではなく、綺麗サッパリ消してしまわないといけないようです。

心の古傷を綺麗サッパリ消し去るためには、古傷をゆっくり見つめる必要があると思っています。静かに見つめて、もつれた糸を少しずつほどいていって、櫛を入れても何の引っかかりもないくらいサラサラにしていく。冷静な気持ちで事実をありのままに見つめられるようになると、心の引っかかりがなくなって、古傷が自然に消えてしまうように思います。私はそうやって古傷を癒しています。

見えている古傷であれば、この方法で少しずつ癒していくことができると思います。覆い隠された古傷を見つけるためには、どうやら記憶の明暗の変化がヒントになりそうです。