法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

人生に貴賎なし

暑い日が続いてますが、暑さに対する感覚は人それそれだなぁとつくづく思います。例えば私は暑い方が調子がよいタイプなので、炎天下は大好きです♪しかし中には、暑さは苦手で、特に夏の昼間は屋外には出たくないという方もいらっしゃるようです(どうやら世間的にはこのような方々の方が多いようです)。そのため季節の挨拶がまったく噛み合わないことが時々あります…

先日のお出掛けでは、屋外は好天に恵まれて気持ちよく、屋内はどこも冷房が効きすぎてて寒かったので、炎天下が大好きな私としては、時間が許す範囲で街歩きばかりしてました。お蔭でその街の様々な側面を見ることができました。様々な街並み、様々な公園。様々な職業の方々、様々な暮らしぶりの方々、様々な健康状態の方々。人口密度の高いエリアは狭い空間に多様な人々が暮らしているので、ちょっと街歩きするだけで様々な姿を拝見することができました。

しかし、一人一人全然違うようでいて、みんな同じ人間なんですよね。人それぞれ社会的な立場が違い、日々の暮らしで感じる喜び・怒り・哀しみ・楽しみも異なっているものの、他の生き物から見たら(例えばアリさんから見たら)一人一人の区別なんてまったくつかないくらい、みんな金太郎飴の金太郎に見えちゃうくらい同じなんですよね。

そう思うと、あの街で見かけた数多の人たちはみんな、私とはどこも変わるところがなく、貴賎の区別もまったくない、まったく同じ人間なんだなぁ…と思えてまいりました。みんな自分のことが大切な一方で自分の中に嫌いなところがあり、身の回りに大切な人もいれば苦手な人もいて、感情と妄想と欲望に日々振り回されながら、そして様々な心の傷に苦しみながら、毎日を一所懸命に生きている…。みんなほんのちょっとずつ色合いが違うだけで、本当はみんな同じなんだなぁ…。わずかの時間に驚くほど多様な方々を拝見したからでしょうか、そんなことを思いました。

そして欲望が湧いてまいりました。同じ人間として共通部分をしっかり見つめることができると同時に、一人一人のほんのわずかな色合いの違いを感じることのできる人になりたいなぁ…と。

ところで今年の夏は平成最後の夏だそうです。次の台風は平成最後の台風22号です。私もそろそろ「○○最後の□□」を意識すべき時が近づいているのかもしれません。平成の終わりとともに大きく羽ばたけるよう、そのくらいの気持ちで片付けを進めていきたいと思います。あの街でよく見かけた、健康状態が優れないため仕事がなく、日々の暮らしで精一杯な方々。周囲からは憐れみと蔑みの目で見られがちな方々…。彼らは私の未来の姿かもしれません。人生に貴賎なし。そんな可能性も視野に入れながら未来へと歩んでいきたいと思います。