法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

生活保護問題対策全国会議(編)「間違いだらけの生活保護「改革」」

生活保護問題対策全国会議(編)「間違いだらけの生活保護「改革」」を読みました。平成25年(2013年)5月16日に厚生労働大臣により告示された生活保護基準の引き下げ、及びその翌日に閣議決定された生活保護法の変更の問題点について、Q&A 形式でまとめられています。

ひょっとしたら政府は、生活困窮者を減らすためには、生活保護制度を破壊することが一番効果があると思っているのではないか。この本を読んでそんなことを想像したくなりました。

そのための打ち手として、実態を無視して生活保護費を減額したり、親族を締め付けて生活保護申請者を減らそうとしたりしているのではないかと思いました。生活保護バッシングもその延長にあるのかもしれません。

さらに、「上見て暮らすな、下見て暮らせ」の現代版の最下層として、生活保護受給者が位置付けられようとしているのかもしれません。そんな危惧も持ってしまいました。

このままでは、一旦生活保護の受給者となった人は、そこから抜け出すのが大変難しい社会となってしまうのではないかと思いました。