上田道明(編)「いまから始める地方自治」を読みました。近年における地方自治の現状について下記の4部構成で紹介している本です。
近年の地域社会は驚くべき早さで様々な方向に向かって大きく変化しているため、実態を正確に把握することが非常に難しくなっているようです。そこで強引なまでに単純化したモデルを使って理解を試みる人たちもいるようですが、かなりバイアスのかかった結論しか得られないのではないかと思います。
いまは時代が大きく変化しようとしているときだと思います。そのため従来とはまったく異なる視点から社会を捉え直す必要があると思います。未来を見るセンスが問われているのだと思いました。
ところで、アメリカ独立戦争のスローガンとして有名な「代表なくして課税なし」という言葉があります。スウェーデンでは3年以上住む外国人に選挙権と被選挙権が認められているそうです(p.51)。日本でも外国人地方参政権について真剣に考えた方がよいのではないかと思いました。