法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

藩主の書画作品

江戸時代の藩主の中には書画に相当熟達されていた方々がいらしたようです。もしかしたら、現代の政治家と違って江戸時代の藩主は文武両道に秀でてないと務まらなかったのかもしれません。武士の鏡(かがみ)として、藩士からも領民からも尊敬を集める存在を目指さないといけなかったのかもしれません。大変だったろうと思いますし、若い頃は反発が大きかったのではないかとも思います。

藩主は藩内で一番の贅沢ができる立場にある一方で、24時間365日一挙一動を家来から監視される立場でもあり、藩の顔となるべく「ありたい自分」を捨てて「あるべき自分」を目指さないといけなかったのではないかと思います。幕府からも家来からも常時監視されて、日々のストレスは相当高かったのではないかと思います。常に家来に囲まれていながらも真に腹を割って話せる相手は一人もおらず、案外と孤独感は高かったのではないかと思います。

そんな寂しさの中で、書画の世界に幸せを見つけて打ち込んでいたのかもしれません。もしかしたら、藩主の書画作品は彼らの魂の叫びが込められているのかもしれません。また機会があればじっくり拝見したいと思いました。