法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

渡辺一郎,鈴木純子(共著)「図説 伊能忠敬の地図をよむ」

渡辺一郎,鈴木純子(共著)「図説 伊能忠敬の地図をよむ」を読みました。伊能忠敬の業績や伊能図(地図)に詳しい研究者による本で、伊能図の概要、伊能隊による測量方法、伊能忠敬の略伝、10次に渡る測量調査の概要、失われた伊能図の探索と復元について書かれています。

伊能忠敬(いのう・ただたか)は延享2年(1745年)に上総国に生まれ、宝暦12年(1762年)に下総国の商家に婿入りし、寛政6年(1794年)に隠居して江戸で観測・測量を学び、寛政12年(1800年)から文化13年(1816年)まで足かけ17年をかけて日本全国を測量して「大日本沿海輿地全図」を完成させ、文化15年(1818年)に亡くなりました。

江戸時代に生きた人が50歳頃から測量技法を学び始め、55歳頃から71歳頃まで17年にも渡り日本全国の沿岸や街道の測量をしながら旅を続けたのは驚異的だと思いました。よく「継続は力なり」と申しますが、地道に丹念に継続することがどれだけ物凄い力を持っているか、まさにその実例を拝見したように思いました。

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