法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

マーラー交響曲第二番「復活」

ちょうど一年前の今頃は、マーラー交響曲第二番「復活」を毎日のように聞いてました。勇壮な曲調に魅せられたのかもしれませんし、「復活」という標題に惹かれたのかもしれません。また、「復活」専門の指揮者として有名なギルバート・キャプランさんの生き方に感銘を受けたことも大きいように思います。

標題として「復活」が付される理由は、第5楽章でイエス・キリストの復活を讃える賛歌が歌われているからだそうです。マーラー自身は標題として「復活」を用いたことはないそうなので、この曲を愛する人たちから「復活」の標題を付するにふさわしい曲として高く評価されているのだろうと思います。

聞くところによると、キリスト教では、最後の晩餐から磔刑、復活までの3日間の出来事はとても重要視・神聖視されているそうです。特にイエスの復活はことのほか重要で、毎年春に行われる復活祭キリスト教徒にとって最も重要なお祭りだそうです。復活祭は何日にもわたって行われるようですし、準備期間などを含めると何十日にもわたるお祭りになるそうです。そのように重要な意義を持つ「復活」を標題とする交響曲ですから、キリスト教徒にとっては特別な響きを感じる曲なのではないかと思います。

このような背景を考えると、この曲をより深く理解し、より深く愛するためには、キリスト教徒にとってイエスの復活はどのような意味を持つのか、多少なりとも理解できるようにならないといけないと思います。そのためにはキリスト教の教義を深く理解する必要があると思います。時間はかかると思いますが、少しずつ勉強していきたいと思います。


Mahler Symphony No.2 "Resurrection",
Gilbert Kaplan, London Symphony Orchestra, 1987.