法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

西永奨(写真),西永裕(著)「図説 人体の不思議 1 - 血液と臓器の小宇宙」

西永奨(写真),西永裕(著)「図説 人体の不思議 1 - 血液と臓器の小宇宙」を拝見しました。故西永奨さんが走査型電子顕微鏡でモノクロ撮影してコンピューターソフトで彩色した多数の臓器写真を元に、実兄の西永裕さんが編集・解説して作られた本です。第1集である本書には、肺、血管、心臓、胃、腸、肝臓、腎臓の精緻な写真が多数掲載されています。第2集には五感器官と生殖器官の精緻な写真が掲載されているそうです。


この写真集を拝見しながら、人体は途轍もなく精密で優秀で、まさに生命の叡智の結晶とも言える存在なんだなぁと思いました。なんだか私のようなデタラメ人間が使うのは勿体無いような気がしてきて、ふと「肉体は借り物」という表現を思い出してしまったくらいです(笑)。日々感謝して、丁寧に使わないといけないなぁと思いました。

人体には、役割が解明されていない部位があるそうです。かつて盲腸は不要とされ、簡単に切除されていましたが、最近では重要な役割があるとされているそうです。この本で紹介されている心臓の左右の心房にある心耳(しんじ)は、まだ役割がわかっていないそうです。果たして退化すべき部位なのか、まだ知られていない重要な役割があるのか…。遠からず役割が判明しますように。