法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

アニス・ウッザマン(著)「スタートアップ・バイブル シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた」

アニス・ウッザマン(著)「スタートアップ・バイブル シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた」を読みました。

著者はシリコンバレーで活躍する投資家です。若き日に文部省の奨学金により日本に留学されたとのことで、その恩返しとしてこの本を日本語で書いたそうです。肩書きはフェノックス・ベンチャーキャピタルの共同代表パートナー兼CEOです。

ベンチャー企業の成長過程には、シード、アーリー、アドバンスト、エグジットの4つのフェーズがあるそうです。そしてそれぞれのフェーズごとに、力を入れるべき内容が変わっていくそうです。この本では、チーム、プロダクト、特許、マーケティング、資金調達、エグジットの6つのポイントについて、ベンチャー企業を成功させるための秘訣が書かれています。

以下、感想です。ベンチャー企業と聞くと私などはついつい世界最先端の技術を有する企業を想像してしまいますが、ベンチャーキャピタルが高く評価するベンチャー企業は確実に急成長できる企業なんですね。そのためには高い技術力が必要なのは間違いありませんが、事業で必要な技術がたまたま世界最先端であることもあれば、たまたま既存の技術を応用したものであることもあれば…。俗な言葉で言えば、技術は『玉』ではなくて『弾』なんですね。ですから、重要なのは技術に対する情熱よりも事業に対する情熱なんですね、きっと。私などはここをすぐに履き違えそうになります。オタク気質なのでしょうね、きっと(笑)