法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

マックス桐島(著)「アメリカで35年暮らした僕が妻の田舎に移住して見つけた人生でいちばん大切なこと」

マックス桐島(著)「アメリカで35年暮らした僕が妻の田舎に移住して見つけた人生でいちばん大切なこと」を読みました。南関東で生まれ育ち、高校生の時から35年間米国で暮らしていた著者が、南九州に移り住んで以来10年余りの出来事や感想を綴った本です。

おそらく世界中どこでも地域独自の「空気感」があると思います。国際都市のように様々な背景を持つ人たちが集まる地域には多様だからこその「空気感」があると思いますし、田舎のように何世代にも渡って同じ地域に住んでいる人々にはお互いに裏も表も知っているからこその「空気感」があると思います。また、各文化圏には歴史と伝統がもたらす独特の「空気感」があると思いますし、各地域には近隣地域とは微妙に異なる独自の「空気感」があると思います。

著者は南関東、米国、南九州と移り住む中で、南関東の都市部の「空気感」、米国の都市部の「空気感」、南九州の田舎の「空気感」を体験してこられました。その体験を心の中で熟成して書き上げられたのがこの本です。

著者は映画プロデューサーとしての視点から、日米の違いを「日本人のロマンティシズム(夢想主義)」「欧米人のプラグマティズム(現実主義)」と表現されている箇所がありました。この表現は良い意味でも悪い意味でも日米の差をよく表しているように思いました。

この本は著者による奥様への公開ラブレターでもあります。本当に素晴らしい出会いをされたんだなと思いました。