法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

essays

ヨガの禁戒

(1)五つの戒め 古代インドから伝わる五つの戒めがあるそうです。 Ahimsa(非暴力、破壊的な気持ちを持たない) Satya(真実を語る) Asteya(盗まない、欲張らない) Brahmacharya(清らかに暮らす) Aparigraha(持たない、足るを知る) ヨガのヤマ(禁…

理想と現実

(1)信念世界 繰り返しになりますが、「信念世界」は、「○○とは△△なものだ」「きっと□□にちがいない」といった思い込みからなり、宇宙観・世界観・社会観・人間観・人生観等を形作っています。 「信念世界」は顕在意識で構築されて、潜在意識から参照され…

「信念世界」と「仮説世界」の相性

昨日の続きです。「信念世界」に重心を置く人たちと、「仮説世界」に重心を置く人たちの、相性についてです。 (1)「信念世界」から「仮説世界」へ 「信念世界」に重心を置く人たちにとって重要なのは、自分の「信念世界」における位置付けや、情報源の権…

「信念世界」は演繹的、「仮説世界」は帰納的

(1)「信念世界」と「仮説世界」 昨日「信念世界」と「仮説世界」についても書きましたが、世の中には「信念世界」に重心を置く人たちと、「仮説世界」に重心を置く人たちの、2種類の人たちがいるように思います。(他の種類の人たちもいるかもしれません…

潜在個我と潜在全我

(1)信念世界と心傷我欲 昨日は、外界を対象とした「信念世界」と、内面を対象とした「心傷我欲」について書きました。 「信念世界」は、「○○とは△△なものだ」「きっと□□にちがいない」といった思い込みからなり、宇宙観・世界観・社会観・人間観・人生観…

「信念世界」と「心傷我欲」

(1)怒りの感情の原因 2週間ほど前に、怒りの感情の原因をふたつ紹介しました。ひとつめは、相手の中に自分の嫌いなところを見た(もしくは連想した)ことでした。ふたつめは、自分の「信念世界」に反する言動を見た(もしくは連想した)ことでした。 (2…

コミュニケーション手段としての怒りの感情

(1)信念世界 「○○とは△△なものだ」「きっと□□にちがいない」 そういった強い思い込みが「信念世界」を作ります。 そして、「信念世界」が攻撃されたと感じると「怒り」の感情が発生します。「信念世界」が内部崩壊しそうになると「不安」の感情が発生しま…

設定世界

(1)場の設定 昨日書いたように、その場にいる人たちのキャラ設定は、その場で一番格上の人が決めます。その場の常識も、その場で一番格上の人が決めます。一番格上の人が入れ替わると、その場のキャラ設定も常識も入れ替わります。 その仕組みを知ってい…

自分の鏡

今回も潜在意識の働きのお話です。 (1)人を見る 多くの人は、他の人を見るときに、まずは自分との上下関係を見定めているのではないかと思います。上下関係の判定には、学歴、職歴、肩書、家柄、性別、服装、持ち物、財産など外形的なこと(おそらくコン…

内弁慶と万骨枯る

(1)虎の威を借る狐 自己否定が強い人の中には、その反動で、自分が非常に優秀だと強く思い込みたい人がいます。 そのような人の特徴として、「虎の威を借る狐」を目指すことが挙げられます。例えば、エライ人に取り入って信頼を得て、その権威を傘に着て…

自己否定の強い人

(1)自己否定の反動 自己否定の強い人の中には、その反動で、自分のことを非常に優秀だと思いたい人がいます。そのような人は、自分の「信念世界」に「自分は非常に優秀だ」と力強く書き込んでいます。 最初のうちは技能を伸ばすために一所懸命に勉強した…

怒りと善悪正邪は本当は無関係

(1)怒りの感情の原因 ここ数日で、怒りの感情の原因をふたつ紹介しました。ひとつめは、相手の中に自分の嫌いなところを見た(もしくは連想した)ことでした。ふたつめは、自分の「信念世界」に反する言動を見た(もしくは連想した)ことでした。 (2)…

「信念世界」と「仮説世界」

(1)嬉しい人、腹が立つ人 例えば、自分が非常に興味を持っていて、観察と実験を繰り返して探求を続けているような分野があったとします。それは機器の性能向上かもしれませんし、身体的な技能向上かもしれませんし、お店の売り上げ向上かもしれませんし、…

「世界認識」について上手に説明できない

昨日は、怒りの感情の原因のふたつめとして、各自の「世界認識」に反する言動を見たことを挙げました。ここで挙げた「世界認識」は、心の動きを説明する上で非常に重要な概念です。今後もたびたび登場します。 本来であれば、「世界認識」という用語で表現し…

怒りの感情の原因(その2)

(1)相手の中に自分の嫌なところを見たとき 一昨日、怒りの感情の原因は、相手の中に自分の嫌なところを見た(もしくは連想した)ことにあると書きました。 当初はそれが唯一の原因だと思っていたのですが、それだけでは説明のつかない場合があることに気…

自分の嫌いなところを見つけるためのワーク

自分の嫌いなところを見つけるためのワークを改めて紹介します。 ノートとペンを用意します。 非常に激しく腹が立ったときのことを思い出します。そして再び怒りの感情を燃え立たせます。自分を抑えられなくなるくらいにまで、激しく激しく燃え立たせます。 …

怒りの感情の原因(その1)

(1)怒りの感情 一番最初に取り組んだのは、怒りの感情の原因でした。 怒りの感情には、ちょっとしたイライラから我を忘れた激しい怒りまで、時と場合と相手によって様々なバリエーションがあります。また、怒りの感情には大概、理由が伴っています。「あ…

人生は神様からの公案

(1)禅問答と公案 私たち俗人は、話の噛み合ってない会話のことを「禅問答」になぞらえることがあります。 しかし、本来の「禅問答」は禅僧同士の対話のことで、聞く人が聞けばお互いの意図が手に取るようにわかるそうです。喩えるなら、学者同士の議論は…

間接意志

以下、うまく文章化できなくて、かなりかたい文章となってしまってます。すみません。 (1)自由意志 日常の意思決定の大部分は潜在意識のどこかで行われていて、顕在意識は結果の報告を鵜呑みにすることしかできないのではないか。顕在意識が能動的に思索…

できること・できないことが真逆に理解される理由について

(1)できること・できないこと 私は後遺症のため、できないことがいろいろあります。 もちろん、リハビリを通して、できるようになったこともたくさんあります。 しかし、どんなに工夫しても総合力では普通の人より遥かに劣るので、たくさんの人にご迷惑を…

文章の読み方

(1)文章の読み方 今日、本を読みながらふと思ったのですが、もしかしたら文章の理解の仕方に2種類あるのでしょうか。 ひとつは、内容を理解しようという読み方です。この場合は、言葉は内容を伝えるための手段となります。言葉を読んで内容を理解したら、…

怒りの感情は心のデバッグを促すアラート

(1)怒りの感情の原因 昨日の続きになりますが、怒りの感情の原因は、大きく分けて2種類ありました。 ひとつは、相手の中に自分の嫌いなところを見たときでした。もうひとつは、自分でこしらえたハリボテ(これが現実だ!と思い込んでいる空想世界)が攻撃…

怒りと貪り

考えてみると、怒りは排除の方向性、貪りは奪取の方向性、と真逆の方向性を持っています。 ということは、もしかしたら、怒りの感情の原因と、貪りの感情の原因は、真逆の方向性を持っているのかもしれません。 以前この日記に書いたことの再掲となりますが…

迷走から瞑想へ

心の動きをつらつらと眺めてみるに、認識や意思決定における顕在意識の役割は、非常に限定的であると思わざるをえないでいます。ほとんどのことは潜在意識の領域で行われていて、顕在意識は報告を鵜呑みにしているだけではないか。自由意志なんて幻想ではな…

貴族と庶民と鬼

平安時代中期は貴族文化が花開いた時代だと聞いたことがあります。貴族の豪華な暮らしを支えるために、荘園の労働者たちは重税と重労働で苦しんでいたのではないかと思います。なかには反乱に成功して、貴族の家来たちを追い出したところもあったのではない…

般若のお面

これまで知らなかったのですが、般若のお面は鬼女だそうです。恥ずかしながら、男だと思ってました(笑) 般若面は、上半分が悲しげな表情であるに対して、下半分激しい怒りを表しているそうです。上半分が心の内面を、下半分が心の表面を表しているのかもし…

マスクを付けたい人、外したい人

公共の場でマスクが推奨されるようになってから3年近く経ちました。子どもたちにとっては、マスクをしてなかった頃の生活は遠い昔のことでしょうから、記憶が薄れつつあるかもしれません。おとなにとっても、マスク生活を3年近くも続けていると、マスクを前…

虚しく荒野で叫ぶ

(1)なかったことにする 想定外の事態に対する典型的な対処方法は、地域によって時代によって大きく異なっているのではないかと思います。現代日本における問題対処方法をいろいろと思い出してみると、最も典型的なのは「なかったことにする」ではないかと…

転ばぬ先の杖

(1)話を聞く前に判断できるアドバイス 私は後遺症のため、脳の回転力が平均よりかなり遅いです。若干ながら瞬発力はあるので、5〜10分程度であれば、なんとか周りの人たちに合わせることができます。しかし持続力がないので、それなりの作業量をこなそう…

知り合いの知り合い

(1)よく知ってる人、よく知らない人 おそらく、人間関係の中でトラブルが起きやすいのは、「知り合いの知り合い」くらいの距離感の場合ではないかと思います。 よく知っている人であれば、どのような人なのか、よくわかっていると思います。相手が信頼で…